ベテランの看護師は通常の業務に加えて、まだ経験の浅い看護師のフォローなども行うため、毎日非常に多くの業務を遂行していかなければなりません。それでも、周囲の人から見ると常に余裕を持って仕事をしているように見えます。
その理由として、「適切なタイムマネジメントを行っている」という理由が挙げられるでしょう。
タイムマネジメントのベースとなるのは「1日の初めに担当する業務をまとめておくこと」です。担当する患者のカルテをチェックしながら、その日に遂行するべき業務の一覧を頭の中でまとめておきます。そして、それぞれに明確な優先順位をつけているので、時間を無駄なく使うことができるのです。
特に、ベテランの看護師は「決まった時間帯に終わらせるべき仕事」と「どの時間帯でも問題ない仕事」の区別、および「自分が終わらせるべき仕事」と「他の人が担当しても問題ない仕事」の線引きをしているので、どれだけ忙しくなっても慌てることがありません。
加えて、突発的な業務が発生したらどの時間帯でその遅れをカバーできるかといったこともイメージしながら予定を立てていきます。こうして入念にプランを計画し、それを念頭に置きつつ業務を1つ1つ進めているので、急患など予想外のトラブルが起きても、すぐにリスケジュールをして対応することが可能なのです。
目先の業務をこなすことに追われてしまうと、より重要度の高い業務を完了できず、他の看護師や担当する患者に迷惑をかけてしまうリスクが高まりますから注意しましょう。