教わる術。

何か新しいことを聞いたらメモをする。

これは
オフィスワークに限らず、アルバイトや現場仕事でも、
殆どの方がやっていることだと思います。

最近
テレビで大学の講義などに、
生徒達が授業中、ホワイトボードに書かれていることを板書せず、
スマホに写して記録する人
が出てきているという話題があがり、議論されていました。

その番組でも賛否ありましたが、
僕は『反対』です。

その理由が、
『わかったことを知るより
わからなかった時の感覚
を忘れないことの方が重要』
だと思っているからです。

人に話せるくらいに本質を理解するには、
書かれていることを記録するだけでは足りません。
教わるときに教えることを意識して、
わからなかった事に対してどう伝えられるか、
それをクリアするには古いのかも知れませんが
『書く』ことがベストだと思います。

書くことで
手でも覚えることができますし、
見たものを自分の言葉に変換して、
分かってからだと省きがちな
自分の中の『分からない』を意識しながら書くことで、
受動的な記録ではなく
能動的な記憶や感覚として残ります。
前にお話ししました
思い出力
が増し、後に現れるであろう
同じスキルを求めてくる人に近い感覚で、
わからなかったポイントを教えられるのだと思います。

分からない人には
一生戻れない。
だから大切な記憶なんです。