べ〜ふぁーむ 備忘録

大阪府能勢町でのお米と野菜作り。農業のやり方なんぞの紹介です(. ❛ ᴗ ❛.)

何の知識も無い人がゼロからお米を育てたお話 その③ 始動

2021-12-21 23:13:00 | 日記
前回のお話は田んぼを借りないかというお誘いのお話。さて、今回お話させていただくのは手続きのお話です。



2月某日、田んぼ借用のお誘いを受け、お米を作ることを決意した私です。早速貸主の自宅に挨拶をしにいきました。



貸主「君が新しく借りてくれる方だね。」

私「はい。よろしくお願いします!」

貸主「お米は自分で作ったことあるの?」

私「いえ、ありません。」

貸主「あー。誰かに教えてもらっていたとか?」

私「…いえ、ありません。知識全くないです…。」

貸主「…農業機械はあるの?」

私「何も持ってないです……。(脇汗びしゃー)」

貸主「えーっと…。出来るのかな??汗」

私「稲作の方法については、今からネットや知り合いの農家さんに助言を貰いながら猛勉強します。機械についてはこれから何とか揃えていくつもりです。」

貸主「そうですか。まぁ周りの稲作してる農家さんに、いろいろ教えてあげて下さいと言っとくから、頑張ってみる?」

私「ありがとうございます!」

こんな感じのやり取りがありました。


途中、不穏な空気も流れましたし、いやほんと今考えてもよく貸して頂けたなと思います(笑)。


そしてその場で農地賃貸借契約書というもの交わしました。


この農地賃貸借契約書というものについて、軽く説明しますと。
農地の貸し借りをする際に必要となる書類の一つで、まぁ名前の通り契約書です。どんな目的で、何を作るのか、どんな農業機械を持っているのか、そして年間の賃料は幾らか。などを記載し、それを地域の農業委員会に提出しなければなりません。

意外とこの契約書を交わしていないパターンが見受けられたりしますが、基本的にやらなければならないものなのです。トラブルを防ぐためにもね(•‿•)

ちなみに賃料ってどの位が相場か気になりません?
おそらく地域によって多少差異はあるかと思いますが、うちの地域では一反(1000㎡)あたりで年間1万円ほどが多いと思われます。
ちなみに私のとこの田んぼに関しては一反あたりお米30kgという契約になってます。



なんだかんだで契約は終了。安堵とともに何としてでもやり遂げなければという気持ちが込み上げてきました。


とにかく稲作開始まで時間がない事だけはわかっています。テキパキと動かなければ!!

次に行ったのは防獣柵の設置でした。これもまーーーーー大変でした(笑)

つづく




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何の知識も無い人がゼロからお米を育てたお話 その② はじまり

2021-12-15 22:53:00 | 日記
時は遡り2021年2月のこと。

それは突然やってきました。

知り合いの農家の方から、こうお声を掛けていただきました。
「べ~さん、べ~さんのお家の近くの田んぼが今年何枚か空くんやけど、お米やりたい言うてたやん?よかったら借りへん??持ち主さんに掛け合ったげるよ。」





まさかの事態。



というのも、能勢町に引っ越してきて、まだ3年ほど。本業の仕事をしながら超小規模とはいえゼロから野菜作りを試行錯誤しながら、将来もっと大きな畑を持つその日のために着々と準備していました。

いつかお米は作りたいと思っていた。ただ、そこそこ野菜作りが波に乗ってきただけで稲作の知識はゼロ。
しかもトラクターすら持っていない、機械ゼロ。
おまけに、聞けば合計面積は3反(約3000㎡)らしい…。
そして家のローンがあり資金も無いし、それに【圧倒的準備不足】!しかも、もう2月やで…


でも…でも…でーーーも!!家のこんなに直ぐそばで田んぼを借りれるなんて、このチャンスを逃したらもうホントに無いかもしれない!!!




うわああああああああ(ノ*0*)ノ どうすればいいんだああああ!!!(ノ゚0゚)ノ~(ノ゚0゚)ノ~










「借ります。」(キリッ)






しまった、いつもの悪いクセが…。
興味のあることは何でもすぐ挑戦したくなり行動してしまいがち…。



あー。嫁さんに言わなければ。



以前から稲作がしたいとは伝えていたものの、まさかこんな状態でやると言い出すとは思ってなかったみたいで(まぁそうですよね)、しかもまだ2歳の子供もいまして、本業の仕事もありますし、やはり素直にどうぞとは言ってくれなかったです。

ただ、①資金の面は家計に迷惑掛けず自分で何とかすること ②子供の世話があるので、手伝いはあまり出来ない ③無理はしないこと
という話し合いを経て、了解をいただけました。
いつも何事も、何だかんだやりたい事を挑戦させてくれる嫁ちゃん。ほんといつもありがとう(´;ω;`)



こうして米作りに携わるキッカケが突然やってきました。
このときはまだ、お米は苗植えたら水入れて放っておくだけで出来るじゃん?機械も仲のいい農家さんに借りればいけるじゃん?忙しくても育てれるでしょ!なんとかなるべやーーー
(・∀・)
っと…。本気で思ってました…。
今思えば、もう既にこれから藻掻きまくる底無し沼に足が浸かっていたのです…。



つづく


次回は田んぼを借りた際の手続きなんぞについてお話します。



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何の知識も無い人がゼロからお米を育てたお話 その① イントロダクション

2021-12-11 18:47:00 | 日記
はじめまして♪おおさかのてっぺん!能勢町で野菜や米を作ってます「べ〜ふぁーむ」よりお届けします。


稲作なんて、お米作るなんて、夢のまた夢。新規で誰の指導も受けず、何の知識もなく、何も機械が揃っておらず、いうてお金もない。そんな状態で出来るわけないと思いませんか??


出来ました!!
というより何とかなりました(笑)
農薬不使用、化学肥料不使用、そして憧れの天日干し。自分で言うのもなんですが、今まで食べたお米の中で一番美味いお米が出来ました。


これから稲作をしてみたい!という夢のある方の参考になればと思い、ここに自分の備忘録も兼ねて奮闘した記録を記して行くことにします。
まずは前置きを書かせて下さい。



米農家さんって凄く減ってるんです。もう社会問題ですね。
背景には、ご高齢の方々が増えて、更に離農されていき、そして新規で米農家をする人が【絶望的】に少ない。
今、自分の周りで、野菜作りを始める若手農家さんは意外と多い印象です。有機野菜、自然農野菜、流行ってますもんね。おいしいですし。
でも米を新たに作ってみようとしている方はほとんど見かけません。

……何故か??


お米って、野菜を育てるより遥かに遥かに遥かに敷居が高いんです‥。


理由としては

①必要な機械が多すぎる
もうね、新規で米農家する人が少ないのはこの理由が ダントツ だと思います。細かいのは除き一般的に必要なのは[軽トラ、トラクター、田植機、コンバイン、刈払い機、米乾燥機、籾摺機、選別機]てとこでしょうか。しかもほとんど大型の機械で、新品で全て揃えればウン百万円以上はかかります。
そして普通の人はそれらを【保管する場所がない】でしょう‥。

この時点で既に敷居が高いですよね…。


②行う工程が多い
凄い多いんです…。しかも私は籾種から育てたので、苗を購入する人に比べてさらに工程が多かったです。
工程については後々詳しくお伝えします。


③栽培期間が長く、自然の影響を受けやすい
死活問題に直結するところです。実は種籾から考えると、4月にはお米作りが始まっていて、収穫は9月〜10月になります。その間、日々水田の水の管理に追われ、さらに日照問題や害虫、台風の恐怖にさらされます。

以上の理由ではないでしょうか。まぁでも先にも書きましたがダントツで理由は①でしょうね

このへんもふまえて、私が様々な失敗をしながら何とか解決した模様を紹介して行きたいと思います。

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