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赤松敏弘Vibraphone Connection・談話室

只今アルバムの最終原稿待ち。そんな時にはコレかな

只今ニューアルバムの最終原稿待ち。そんな時にはコレかな。
 
『Monty Alexander / Love And Sunshine』(MPS/1974年)
 
モンティー・アレキサンダーというピアニストを知ったのがこのアルバムだった。高校の三年の時だ。すでにECMオタクと化していた僕のライブラリーにとても元気なピアニストがやってきた感じになった。
 
最初は全くオスカー・ピーターソンのモノマネに聞こえたのだけど、やっている曲が違っていたところから興味が湧いた。
スティーヴィ・ワンダーの「サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」やマリーナ・ショウの「愛のため息」(すごいタイトル!)なんて当時のテレビやラジオで流れていたヒット曲でジャズしか聞かない僕でも知っていたナンバーをピアノトリオで披露するところに共感を呼んだ。
 
 
アナログ・ファンには申し訳ないのだけど、なぜか買ったレコードに静電気がついて曲によってはパチパチとノイズが入るので聞き飛ばしていたりする。A面では静かな曲(2曲め)が特に酷く、記憶ではこのアルバム、B面(CDの4曲め以降)ばかり聞いていた。
 
なので特にお気に入りが「愛のため息(Feel Like Making Love)」。
 
 
東京に出てきた頃に深夜のセッション(プロの)でもよく演奏した。
AORやR&Bのヒット曲には抵抗がなかったのはなぜだろうと思っていたら、皆コードの使い方がジャズだった。ボサノヴァもさらにそのコードの使い方がジャズを進化させたものだったし。
 
昔からコードの選び方には煩かった。自分の曲では妥協は一切ないし、他人の曲でも疑問があるとどうすれば良いか相手と論議になる程だった。つまりコード好き、ハーモニー人間だ。それにかっこいいグルーヴがビートで入るのがAORやR&Bだからインストで演奏しても抵抗がない。なのでFeel Like Making Loveを演奏する時は僕の中ではこのアルバムがベスト。
 
 
驚くべきはこのベースが北欧の怪人、エバーハルト・ウェーバーであること。実はこのアルバムの前に恩師ゲイリー・バートンのアルバムでその独特の五弦ベースにはゾッコンだったし、もっと古くは中学の頃にマル・ウォルドロンの「ザ・コール」というA面B面1曲ずつのアルバムでその物珍しいエレクトリック・五弦ベースを耳にしていたのですっかりお馴染みのはずが、レコードを買ってしばらくは全くそれに気付かなかった。そのくらい、普通の演奏(失礼)もできるんだなぁ、と当時感心。しかも音程がいいから聞いていて気持ちいい。さらにFeel Like Making Loveでの無駄のないファンク・ビートが最高にかっこいい。
 
その印象が強いアルバムだったけど、こうやってCDになって聞いてみると、静かな2曲め“Summer Of '42(思い出の夏)”のなんと美しいことか。コレだけ聞けばモンティー・アレキサンダーがECMにアルバムを入れたみたいに感じてしまう。たった一人の、ベーシストがいるだけで、その場の空気が完全に変わってしまう、超常現象を見る思いがする。
 
当時アメリカ修行中だったようで他にも珍しいところに音が残っているのだけど、やはり自分はアメリカには合わない、という結論に至ってヨーロッパに戻った。
普通のアコースティック・ベースを演奏する記録としてもとても貴重なアルバムだと思う。
 
 
1 S. K. J.
2 Summer Of '42
3 Now Is The Time
4 You Are The Sunshine Of My Life
5 Feel Like Making Love
6 On A Clear Day
 
Piano – Monty Alexander
Bass – Eberhard Weber
Drums – Kenny Clare
Guitar – Ernest Ranglin
 
recorded in H. G. Brunner-Schwer's private studio Oct. 1974.
 
どうかな? そろそろ届いただろうか?
また作業に戻ります。
 
っあ、Feel Like Making Love。
ご機嫌だよ、このグルーヴ。
 
 
 
 
 
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演奏:Toshihiro Akamatsu(vibraphone) Hakuei Kim(piano)
 
・Straight, No Chaser......Monk
・Violet Rays.....Toshihiro Akamatsu
・Synonym......Toshihiro Akamatsu
・White Forest......Hakuei Kim
・Beyond the Dream......Toshihiro Akamatsu
・Lake Sagami......Hakuei Kim
・The Gleaner......Toshihuro Akamatsu
enc
・Blue in Green......Miles
 
Nov/13/2022 artspace&cafe @ Ashikaga, Tochigi.
 
 
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■演奏
Vibraphone : 吉野智子  Piano : 雨宮彩葉  Bass : 鉄井孝司  Drums : 小田桐和寛
 
皆様、応援宜しくお願い致します!
 
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【サブスク ヴィブラフォン】
 
2000年発売のアルバム「Next Door - birth of the “Swift Jazz”」から
2020年発売の「Next Door - New Life」まで、
VEGAレーベルで発売した10枚のアルバムから人気曲を
高音質でお届けしています。
 
 
色んな意味で生活の中で占める音楽の比率がコロナ以降高まりつつあります。
「聴いて」楽しむ音楽!
好きな時間に、お気に入りの場所で、くつろぎながら
そこでは無限の想像力が、あなたをお待ちしています。
 
 
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それでは今日も楽しい一日を!

 


【放送 / ラジオ、テレビ

今週のオンエア (8月21日~8月30日) 
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【テレビ】
東京MX2 (地デジ9ch + ▲up)

番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』

癒しの映像+最新のニュース+最良の音楽。

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■月〜金曜 11:40〜12:29 ■金曜 25:35 都知事定例会見終了後 〜27:00

■土曜 8:00〜8:08 ■日曜 8:30〜9:00
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“路面電車のある風景 - 1”

『NEXT DOOR - NEW LIFE/赤松敏弘』(2020年作)


演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh)酒井麻生代(fl)須川崇志(b)小山太郎(ds)佐々木優樹(g)

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■月〜金曜 25:00〜26:00 (金曜は25:05まで) 

■土曜 28:00〜29:00
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“ねこの足跡”

21年6月、7月、8月、10月ヴィブラフォン部門【Amazon's Choice】選出作品『NEXT DOOR - birth of the swift jazz/赤松敏弘』(2000年作)


演奏:赤松敏弘(vib)ユキ・アリマサ(p)養父貴(g)新澤健一郎(kb)平石カツミ(b)斉藤純(ds)相内勝雪(mnp)他。

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■日曜 7:30〜8:00 

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“東京点描 城南1”

『SPARKLING EYES/YUKARI』(2021年プロデュース作)


演奏:YUKARI(vib,mar)飯島瑠衣(p)中林董平(b)森永哲則(ds)guest:赤松敏弘(vib)



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