『アルバムにプレミアがついた、なんて喜ぶ反面、真理は複雑な現実』
自分の作品にプレミアが付いたなんて聞いたら思わず微笑むでしょう。それも定価の三倍も四倍もの値段が。二束三文で処分されるが如きよりも幸せだと思うべきだし、それなりの価値が世間的につけられたって事なのかもしれないし。
33年と言う時間の中で17枚アルバムを出せば、それが発売されて時間経過とともに一部はオークションに上がる事は予想できるし、フィジカルが不要になった人がデータ化保存して、その「現物」をオークションに出すのはある意味でリサイクルでもあるし環境保全の一部分と捉えてもいいのかもしれない。CDを作った側からもその有効活用に「ありがとう」と感謝をするべき事なのかもしれない。
幸か不幸か、僕は自分が「買った」音楽は後生大事に持ち抱えるタイプで一度も競売にかけたことがない。手放してもいいと感じるものはそれを必要としている人に差し上げる。
だからちっとも時流になんかに載っていないし、各部屋の棚にはCDが年々増え続けている。車だって同じ。多分新しく買い換えたら全てデータ化するだろうけれど。
まぁ、徐々にフィジカルから脱出するのも、もう目前に迫ってはいるのだけどね。自分のアルバムでさえCDとサブスクの比率を徐々に逆転して行くのだし。
自分のアルバムがオークションに出品されたのを最初に見かけた時は販売価格と比べてどのくらいの程度で競売されるのかを少し観察したことがある。税抜3000円のものだと出品の段階が7カケでまるで問屋みたいだなぁ、と思った記憶がある(笑)。
どちらにしても新品より少し安い程度が正常だろうな、と。
物の価値というのがそういう時に現れる。
大ヒットしたものほど安い傾向もある。普及していれば価格は安い方に飛びつくだろう。逆に特殊なものは定価よりも高くなる。それが貴重とされると、さらに上乗せされて本来の定価の何倍にもなる。いわゆるプレミアもの。33年間もその世界にいれば、ありがたい事にそういう扱いとなっているアルバムも見かけらなくもない。
さっきネットを検索してみたら、ありました。定価の何倍にもなっているものがいつくか。
昔から“定番”なのはTBM(スリー・ブラインド・マイス)から発売された『SIX INTENTIONS』(2002年)と『STILL ON THE AIR』(2003年)だ。
XECD24という特殊なマスタリングによって通常の再生プレーヤーでも24bit相当の高音質になるというビクターの技術を使ったもので定価は当時としては高めの3500円(税抜)。通常の約二割り増し。
これは海外でも発売されて現地の通貨レートでもかなり高めの設定だった。ジャズファンはもとより全世界にはオーディオファンがいるのでその人たちの熱烈な支持もあって作られている。
今は各国の物価が上がり、これくらいで普通の価格だと思うが、そもそもCDを売っている国がもうどれだけあるのはわからないほど減ってしまったのでこれからはハイレゾに移行するだろう。
さて、この2枚は今でも1万円を超える。今に始まったことではなく、発売されてしばらくした頃から二倍、三倍の設定で売られているのを見かける。
執筆本もそうだ。
ヤマハから出版した『レパートリーで学ぶジャズ・マリンバ&ヴィブラフォン』(2007年)は本家のヤマハでは絶版となっているのもあってオークションでは二倍、三倍の価格が付いている。海外のサイト(特に欧州)に高額な出品が多いのも昔からの特徴。定価は税抜3000円だ。
僕の弟子たちが必要で買い求める時にこの価格設定に出くわしてよく困っている。時々定価に近い出品が出るからその時まで待ったほうがいいよ、と伝えている。
あまりに不適切な価格が横行するのでamazonが一時「電子書籍化を要望」するボタンをページに設けていたので、皆にそれをリクエストするように伝えたが、その後見かけなくなったのはどういうことだろう? 著者本人が電子書籍化に賛成しているのに出版社がおよび腰なのだろうか?
まぁ、それをプレミア価格と呼ばれれば光栄なことかもしれないけれど、実はこの価格で売買されても僕らにはほとんど何も入らないというのを知っている人は少なく、むしろ「いいですねぇ。儲かって仕方がないでしょ」なんて見当違いな事を言う(思っている)人が多い。
物品の形はどうであれ、そこにある著作物は永遠に権利を譲渡したわけではないので存在してる、と言うことをここに述べておきたい。クラシックの古典はPDである、なんて勘違いしているのと同じくらい、意識が低い部分なんだよね。
♪♪♪
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第一弾は11月22日発売の『MY REAL BOOK/赤松敏弘』(AMS-23001)定価3.000円(税抜)。
通算17枚目となる赤松敏弘のvibraphoneに、レギュラーメンバーのハクエイ キム(p)市原ひかり(tp,flh,vo)須川崇志(b,cello)小山太郎(ds)によるグループ・インターアクションが6曲(含む赤松&ハクエイDUO1曲)と、
話題の望月慎一郎(p)を迎えて酒井麻生代(fl,alt-fl)平石カツミ(b)岡部洋一(perc)と繰り広げた絵画を眺めるようなジャズ。
それぞれ【Season 1】【Season 2】と名付けた2チーム全11曲70分。
動と静、夜と昼、都会と自然、二つの異なる世界を一つのアルバムとして作り上げました。
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各専門誌での記事・インタビュー、ディスクレビューは
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●Jazin (ジャズイン)VOL-002 2024年1月号(11月27日発売)
●ジャズ批評2024年1月 237号 (2023年12月24日発売)
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最新の動画です。2022年11月に栃木県足利市のartspace&cafeで行われた彫刻家藤岡孝一氏の個展BLUEの中の「JAZZ in BLUE」での演奏からダイジェスト。
約27分間の動画です。
写真をクリックするとartspace&cafeのページに飛びます。最初にコマーシャルが入る場合がありますのでご注意ください。
演奏:Toshihiro Akamatsu(vibraphone) Hakuei Kim(piano)
・Straight, No Chaser......Monk
・Violet Rays.....Toshihiro Akamatsu
・Synonym......Toshihiro Akamatsu
・White Forest......Hakuei Kim
・Beyond the Dream......Toshihiro Akamatsu
・Lake Sagami......Hakuei Kim
・The Gleaner......Toshihuro Akamatsu
enc
・Blue in Green......Miles
Nov/13/2022 artspace&cafe @ Ashikaga, Tochigi.
Coming Soon !
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【最新プロデュース・アルバム】
2023年1月25日発売!
KALEIDOSCOPE / カレイドスコープ
Tomoko Yoshino / 吉野智子
3000円+税
2023年1月25日発売 (WISE RECORD/WR-202301)
現在の東京のジャズシーンで既にライブでは人を振り向かせる存在となりつつある新人実力派ヴァイビスト・吉野智子。今回そんな彼女のデビュー作のプロデュースを担当しました。
全国のCDショップ及びネットショップからお手元に。
■演奏
Vibraphone : 吉野智子 Piano : 雨宮彩葉 Bass : 鉄井孝司 Drums : 小田桐和寛
■赤松敏弘 official site VIBRAPHONE CONNECTION
発売中のCD、ライブ情報、電子書籍やインタビュー掲載誌等、ジャズ、ヴィブラフォン、演奏法、ジャズセオリーと、ジャズやビブラフォンの周りにある様々な疑問も解決するお役立ち情報も満載。
1997年開設以来のユーザーからの様々な質問や情報交換もアーカイブとして保存中。是非一度お立ち寄りください。
( http://www.vibstation.net )

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【サブスク ヴィブラフォン / VEGA】
2000年発売のアルバム「Next Door - birth of the “Swift Jazz”」から
2020年発売の「Next Door - New Life」まで、
VEGAレーベルで発売した10枚のアルバムから人気曲を
高音質でお届けしています。
色んな意味で生活の中で占める音楽の比率がコロナ以降高まりつつあります。
「聴いて」楽しむ音楽!
好きな時間に、お気に入りの場所で、くつろぎながら
そこでは無限の想像力が、あなたをお待ちしています。
【放送 / ラジオ、テレビ】
今週のオンエア (12月19日〜12月24日)
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【テレビ】
東京MX2 (地デジ9ch + ▲up)
番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』
癒しの映像+最新のニュース+最良の音楽。
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■月曜〜金曜 28:00〜29:00 (火曜〜土曜 午前4時から) ※水曜のみ28:30〜 ■土曜・日曜 16:30〜16:38 ■土曜 27:00〜27:30
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🆕 “工場夜景クルーズ”
『MY REAL BOOK - Season 1 & 2 / 赤松敏弘』(2023年作)

演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh,vo)酒井麻生代(fl,alt-fl)須川崇志(b,cello)小山太郎(ds)望月慎一郎(p)平石カツミ(b)岡部洋一(perc)
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■月曜〜金曜 16:20〜17:00 (東京シティ競馬中継の時はお休み) ■金曜 25:35 都知事定例会見終了後 〜27:00 ■日曜 24:00〜25:00
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“路面電車のある風景 - 1”
『NEXT DOOR - NEW LIFE/赤松敏弘』(2020年作)

演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh)酒井麻生代(fl)須川崇志(b)小山太郎(ds)佐々木優樹(g)
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■日曜 23:00〜23:30
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“東京点描 城南1”
『SPARKLING EYES/YUKARI』(2021年プロデュース作)

演奏:YUKARI(vib,mar)飯島瑠衣(p)中林董平(b)森永哲則(ds)guest:赤松敏弘(vib)
←首都圏以外の方はパソコンやスマホでこちらのエムキャスでお楽しみいただけます。
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CDで、サブスクで、テレビで、ライブでお楽しみください。