久しぶりに都美術館に行きました。
田中一村展。
ずいぶん混んでいまして、チケットを買う段階から行列でした。華やかではない静謐な印象の田中一村がこんなに人気だとは思いませんで驚きました。
会場入り口に、一村のポートレートが展示されていました。
お顔を見たのは初めてでしたが、物静かで知的な雰囲気の方のように思いました。
木彫もしていたこと。
写真に興味をもっていたこと。
展示を通じて知ることができました。
冒頭の看板の作品の前は人だかりで、近づくのに少し時間がかかりました。
絵の脇に、「(この絵では)砂礫と雲を描きたかった」という自筆の手紙が展示されていました。
よく見てみると、たしかに小石や水際は写真のように精密です。中央の木の実はサックリなのに。展示の手紙がなければ、この緻密さには気づけなかったかもしれません。静謐と力強さをこんなところから感じていたのかもしれないと思いました。
オリジナルを見られて本当によかったです。
帰りにこんなチラシを見つけました。左側は川瀬巴水。
知人ブログを通じて、吉田博、川瀬巴水、杉浦非水などなどを知りました。都美がどんな所蔵をされているかわかりませんが、きっと出会いがあるはず。次は、これに行こうと思います。