朝ぼらけ夜灯の照らす道を行く五七五の言葉拾いつ
澄み渡る大気を吸いぬ胸一杯ベンチに座せば鳥の一声
古りて尚檸檬の木にはこの夏もほぼ三十個青き実の生る
朝餉まえ庭の緑に包まれる蝉鳴けば良し瓜生れば尚
細き糸尚々ほそく繋ぎたる君のいのちのつづく限りを
蝉鳴けば遠い思い出迫りくる独り留守居の淋しき夏を
ジージーと見上げる木の間の蝉の声秋来る前に伐る桜の枝
朝顔はもう咲き終り花僅か掛け遣る如雨露一杯の水
HAIKU/ summer PHOTO
自宅の庭の花や風景写真に俳句を添えて掲載しています。
硝子戸に写るカーテンうすみどり暑さ忘るるけふのいちにち
夏初め種蒔き伸びしモロッコのやがて実の生り優しき日除け
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