メガネの和諧堂は、壁面に瀬野清さんの3.11を題材にして、フランスで高い評価を受けた作品展を開催している。
2015年3月1日より3月30日まで。火曜日定休 10:00-17:00
第2回新エコールドパリ浮世・絵展 個展部門寸評
瀬野 清 SENO Kiyoshi
今日の画家において、パレットの色彩を非常に効果的に制限しながら、これほどまでの強さをもって表現を際立たせる作家を見ることはめったにない。
瀬野 清が正真正銘の表現主義の支持者であることは明白である。時に抑制された激しさがあり、人間の悲劇への意思表明があり、そして、観者にははっきりと強く訴えかける、人間を取り巻く情勢へのある種の反抗がある。
この明らかな反抗の気運は、造形的に言えば、極限の激しさと、一貫した控えめな光と、効果的なイデアリズムが同居する作品群によって説明づけられる。
瀬野 清の強調された線は、人生はあらゆる瞬間が戦いであろうとも、そのしばしば容赦ない側面を越えて、生きるに値するのだと声高の宣言しようとしている。
ロジェ・ブイヨ