わかめのショーエイです

わかめ・昆布を主に海産物を、38年間卸売している会社です。3・11の東北地方の災害で、大打撃を受け真面目な商売が困難です

わかめの養殖

2012-12-24 11:45:46 | グルメ
日本人とわかめの付き合いは「米」より古く、有史以前から食べられていました。元々は海岸の岩場に自然に付着し生育したわかめを刈り取ったり、海岸に流れ着いたものを採取したりしていました。
これを人工的に「養殖」出来ないかと、研究した人が特許もとり試験養殖もされていました。一般漁民が始めたのは1955年頃からです。その成果をみて各漁協の漁民がいっせいに始めたのは1960年頃からです。このことは同じ頃、今までの加工・保存の「素干し」に変わって「湯通し塩蔵」と言う保存方法の開発が大きな要因となっています。

養殖は海面に浮きをつけた30mmの「ロープ」を、長さ20~30m張り、養殖場の深さに応じた固定ロープを海底に重りで固定する方法です。わかめはこのロープに根を張り、海底に向かって成長します。(多分消費者の皆さんは海底から海面に向かって伸びていると考えている事でしょう)

「湯通し塩蔵」は収穫された「わかめ」を熱湯でボイル(茶褐色が緑色になります)します。ボイルされた「わかめ」は原藻の大きさですので、保存用の「塩」を加え攪拌して圧縮します。これにより分量は1/4程度になります。ここまでが<一次加工です。

次回からは「写真」「イラスト」を入れてお話を進めましょう。

わかめのお話

2012-12-22 17:58:58 | グルメ
50年ほど前は「わかめ」と言えば、日本人の家庭では「味噌汁の具」「酢の物」と、食生活には欠かせない食材でした。そして全国(本州・四国・九州)の海岸近くの海で採取されました。
そして保存のために「天日」で素干しされました。茶褐色の4~50センチの物が一年中乾物店で販売されていました。代表的産地は、岩手県・宮城県の「三陸産」で全国生産の70%近くを占めていました。また「灰干しわかめ」として有名な四国の「鳴門産」が20%程度でした。
日本と同じように「わかめ」を食べる国は「韓国」です。それが現在ではどうでしょうか?
年間の市場規模は約500億円程度と言われ、実はその50%が中国産・韓国産は30%を占めています。国内産は20%に過ぎないのです。其の辺のことから順次お話をしていきましょう。