一見間抜けな詐欺事件のようだが、いろいろと世の中の実態を見せてくれる。まず、警察署長ともあろう者が、都内の一等地に一見普通のマンションと見まがう立派な官舎に法外に安い(と思われる)家賃で住んでいると言うことだ。
警察の言い分は「緊急時に対応するための当然の処置」と言うことであろうが、実際に行動する平職員は遠距離通勤かも知れない。
この詐欺師は「まさか警察官舎とは思わなかった」と言っているが、本当は百も承知でしゃっていたのかもしれない。民間人より警察の連中のほうがだましやすいという長年の経験からか?
まあ勘ぐればきりはないが、この署長さんは機転が利いて立派な人だ。
(記事)
東京都墨田区にある警視庁の官舎で、階下の住人になりすまして現金をだまし取ろうとした男が、住人の城東署長に見抜かれて詐欺容疑で現行犯逮捕された。男は「まさか警察官舎とは思わなかった」と供述している。
逮捕されたのは、住所不定、無職、上谷田雅和容疑者(52)。
詳しい記事 <寸借詐欺>警視庁の官舎で 署長ら男を逮捕 東京・墨田