警視庁少年事件課と光が丘署は16日、架空請求のはがきを送りつけるなどしていた振り込め詐欺グループを摘発し、東京都練馬区の20歳の無職男(犯行当時19歳)ら10人を、詐欺や詐欺未遂などの疑いで逮捕したと発表した。
このグループは2004年9月ごろから約1年間、振り込め詐欺を繰り返していたが、失敗続きで、詐取に“成功”したのは2件だけだった。
ほかに逮捕されたのは、同区や西東京市の犯行当時17~22歳の男。調べによると、男らは04年11月ごろ、京都市伏見区の会社員女性(36)に、虚偽の団体名で「電子消費料金未納分請求最終通達書」と題した架空請求はがきを発送。はがきを見て電話をかけてきた女性に、39万円を振り込ませるなどした疑い。
詳しい記事 振り込め詐欺容疑、少年ら10人逮捕…失敗続きの果て
今回の事件は稚拙なガキの犯行だが、仕掛けた数が多いことから、統計的な情報を読み取ることができる。アトランダムに2000枚はがきを送るとカモが1人ひっかかることになる。はがき代10万円としてそれ以上の収入があれば儲けが出るということになる。ただし手間賃も馬鹿にならないからこの程度の成功率だと、時給750円でコンビニのバイトでもしていた方が実入りが良いかもしれない。