都条例というとあくまで地方限定の規制だが、日本の人口の1割を有し、マスコミの集中する首都の条例だけにその影響は計り知れない。
問題なのはこのような条例が可決された背景である。
賛成派も反対派も本音を言わないのは例によってである。必ず何らかの裏事情というものが存在するはずだ。
【2次元児ポ規制】 都条例案、可決。15日成立、来年7月までに施行…幼女が性的暴行受ける漫画など対象
≪同改正案では、子どもの登場人物による、「刑罰法規に触れる性交等」を「不当に賛美・誇張するよう描写した漫画」などは、第三者機関の審議を経て、書店に対し、一般の書棚から成人コーナーへ移すことを義務づける。例えば、幼女が性的暴行を受けるシーンが続く漫画などが対象となる。来年7月までに施行される。≫
ここが争点なっていた部分である。
ここで問題になっているのが、石原都知事が若かりし頃書いた猥褻小説の取り扱いだった。
【規制論】東京都副知事が、東京都青少年健全育成条例を「すっとばしても良い」?(リアルライブ)
石原都知事の著書は猥褻だが名作だからOKということか?
「鷺を烏と言いくろむ」「すまじきものは宮仕え」
【規制】石原都知事反省 自著で過激本も容認?指摘され
≪過激な性描写がある漫画の販売規制を強化する東京都の改正青少年健全育成条例に関連し、 石原慎太郎知事は17日の定例記者会見で、72年発行の自著「真実の性教育」(光文社)に「いかなる書物も子供を犯罪や非行に教唆することはない」などと記述していたことを指摘され、「そのころ私は間違っていた」と述べた。「変態を是認するような本は、あのころあまりなかった」と釈明し、条例改正の正当性を強調した。≫
当の本人はなにやら支離滅裂なことをおっしゃっている。
【2次元児ポ規制】 「キャラの年齢は不問だが、強姦や近親相姦は規制対象」の都条例案に、東京弁護士会などが反対声明
弁護士会の主張は「当然」である。都条例のおかげで仕事が増えそうだから、リップサービスだ。内心は慎太郎さまさまだろう。
大人「高校生、スカート短すぎ!腰パンだらしない!」→女子高生「個性出したい!」「外見で内面判断するな!」…本音討論
今回は「青少年」への取り扱いについてが争点だが、「青少年」のおつむの程度はこんなものだ。自分勝手な発想しか湧いてこないのがガキの本質である。
これが国家レベルだと「民度が低い」状態になる。
【社説】強姦や近親相姦を描くことが漫画文化の発展につながるのか?都条例改正は当然。遅すぎるくらいだ-世界日報
大量のバカウヨをかかえる朝鮮系の某団体は大賛成のようだ。
【規制】都性描写規制条例 子供を守る当然の改正だ/産経ニュース
ここもバカウヨ御用達だが…。
【政治】社民党・福島みずほ党首が石原都知事の同性愛者に対する差別発言に反論
同性愛者の味方社民党。完全なニッチ政党になりましたね。
【漫画アニメ規制】 日本が誇るアニメ・漫画産業は衰退してしまうのか! ニコ生視聴者の95%が都条例改正案に 「反対!」
ここもバカウヨが多いはずだが…。バカウヨには幼児ポルノファンが多い。今回に関してはハムレットのような心境の「青少年」バカウヨも大勢いそうだ。
【政治】 民主党議員 「青少年都条例」めぐる下劣なヤジにかなり動揺 “民主党議員は児童ポルノ擁護だ”
週刊ポストさんの記事だが、なかなか的を射ている。支持率がた落ちの民主党にとって頭に浮かぶのは「選挙対策ばかり」ということだが、もう一つ賛成に回った背景が考えられる。それはさすがにポストさんも触れていない。
少年少女が読みふける携帯サイトは過激エロ漫画天国 石原知事の“老害”もここに極まれりだ
以前に某弁護士が言った内容のパクリ記事だが、指摘されているように携帯サイトをスルーしているのが今回の都条例の特徴である。
このために、「青少年」への規制はほとんど意味をなさない単なる「中小猥褻出版社いじめの条例」に成り下がっているのである。
「鬼に金棒馬鹿に携帯」と言われるように、本来金を落とすはずの「青少年」が携帯一本槍になってしまったせいで、日本のサブカルチャーはボロボロになっている。
ガラパゴス化し、外国から相手にされない日本の「携帯」が「青少年」の精神をむしばみ続けているのである。
本当に規制するべきは「携帯」なのだが、企業論理が政界にも影響を与えたようだ。
【サッカーW杯】「同性愛者は性的行為自粛を」…ブラッター会長発言に人権団体が猛反発
「この記事が都条例とどう関係があるんだ?」
そう思う御仁も多いだろうが、言っていることが慎太郎知事と同じですよね。誰かに言わされていると思いませんか?
政治的にそこそこに影響力のある人物が唐突に騒ぎ出した場合、「背後関係がある」と考えてみるべきである。
単に老害のせいにしてしまうのは少々おめでたい。
煎じ詰めれば、日本はアメリカの属国と言うことだ。
同性愛者の軍務禁止規定を撤廃する法案を採決…オバマ大統領の公約実現へ・アメリカ上院
アメリカの政治体制は「民主党VS共和党」と思っている御仁が多いだろうが、それは見せかけの話である。日本でたとえるならば「自民党VS自民党」みたいなものだった。中国並みに一党独裁の国家だったのである。茶番の政権交代により愚民どもを騙し続けているのが実態である。
日本も民主党政権になり、アメリカと全く同じ構造になった。政権交代はアメリカの肝いりだったことが解る。
ではアメリカは派閥抗争がないのかというとそんなわけはない。政党に替わってペンタゴンとCIAが激しく覇権を争っているのである。つまりアメリカの正体はビルマもびっくりの軍事独裁国家ということだ。
同性愛に関しては、「民主党が容認、共和党が否定」というのがおおよそのイメージだが、それは表向きの愚民対策で、実際にはペンタゴンとCIAの力関係で成否が問われる。要するに、今回はCIAがおもしろくなかったわけだ。
日本はペンタゴンよりもCIAの影響を強く受けていることが判る好例である。
「アメリカの民主党=日本の民主党」というような単純な図式が成立しないことは言うまでもない。
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