10日、チリのサンティアゴでイベロアメリカ首脳会議が開かれ、その場でベネズエラのチャベス大統領がスペインのアスナール前首相を「ファシスト」と罵倒した。わざと暴言を吐いて目立つのが彼のキャラである。
出席していたほとんどの代表が「またかい」という顔でうんざりしていたが、自国を侮辱されたスペインのサパテロ首相は激しく言い返した。
最初から喧嘩をふっかけたつもりでいるチャベス氏は、「ファシストは人間ではない。蛇の方がファシストより人間に近い」と発言した。
キリスト教で「蛇」は「悪魔」とほぼ同じ意味を持っている。
この言葉で逆ギレしたのがスペイン国王フアン・カルロス1世である。「黙れ」と叫んで場内を唖然とさせる一幕もあった。
このような状況になるのはチャベス氏の思うつぼであった。調子に乗った彼はさらにアメリカやカトリック教会、ローマ法王などを攻撃し始めた。
怒り心頭に達したカルロス国王はそのまま退場した。
スペインのテレビ局はこの様子を繰り返し放映し、視聴者を喜ばせた。スペインでは国王よりもチャベス氏のほうに人気があるようだ。
チャベス氏はこれまでにもブッシュ大統領を「悪魔」と呼び国の内外から喝采を浴びていた。
一般的に、「チャベス氏が反米色を鮮明にしているのは、支持基盤が原住民や混血の貧民層であるから」と言われている。白人の富裕層からはそれこそ「蛇蝎のごとく」嫌われている。
大統領選挙では、いくら産油国のベネズエラでも貧乏人の方が圧倒的に多いから、大勝利した。どこかの国の貧困なバカウヨとは大違いである。
では、チャベス氏は反米の旗手なのかというと、実はマユツバなのである。私は「この御仁は胡散臭い」と思っている。親族がブッシュ一族と親戚付き合いしているウサマ・ビンラディンや、アメリカに便宜を謀ってもらっている金正日同様「ヤラセ」ではないか?と疑っている次第である。
中南米が歩調を合わせて仲良くされてはアメリカにとって管理しにくくなる。むちゃくちゃをするキャラも必要なのである。カストロ氏も余命幾ばくもない状態では、代役を早く仕立てる必要があったと思われる。
一方、カルロス国王も国王でいられるのはロスチャイルドの後ろ盾があったればこそである。要するに今回のドタバタは「八百長」であった可能性が高いと思う。
(記事)
チャベス大統領に「黙れ!」=イベロアメリカ会議でスペイン国王
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yah
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