またまた、朝日がお馬鹿記事を書いている。しかも一面にでかでかとだ。よほど他に書くべき記事がなかったのだろうか?
しかも、記事の中身も呆れかえるばかりだ。
新聞である以上「ニュース」を書くべきである。しかし、書いてあることは、当たり前のことの羅列である。「人間は二足歩行をして、顔の真ん中に鼻があった」という見出しで記事を書いているようなものだろう。
親の年収が大学進学率左右 200万円未満は28%
≪年収200万円未満の家庭の高校生の4年制大学進学率は3割に満たず、一方で1200万円以上の家庭では倍以上の6割強に――。東京大学の大学経営・政策研究センターが調査したところ、保護者の収入が多くなるほど右肩上がりに大学進学率が高くなることが確認された。国公立大では所得による差はあまりないが、私立大への進学で大きな差がついていた。 ≫
冒頭からどうしようもない内容だが、好意的に解釈すれば、「年収200万円未満でも30%近くも大学に行くのか?」という驚きはある。
初年度納入金だけでも年収分ボッタくられるのに、どうやって金を工面したのだろうか?
≪子どもの受ける教育や進学率が、親の所得差によって影響され、「教育格差」につながっているとして社会問題化している。調査は、こうした実態を探るためで、05年度に全国の高校3年生約4千人を抽出して3年間追跡した。保護者から聞き取った年収を200万円未満から1200万円以上まで七つに区分し、進路との関係をみた。 ≫
朝日新聞の統計の取り方はお役所のそれに似ている。教育格差が今日の深刻な国力低下を招いているのである。疑問なのは「何で今頃やってんの?」ということだ。20年前にやっていても遅すぎるくらいだ。
≪それによると、最も低い200万円未満の層の4年制大学への進学率は28.2%。600万円以上800万円未満は49.4%、800万円以上1千万円未満は54.8%、1200万円以上だと62.8%に至った。≫
1200万円以上あっても田舎では結構大学に行かない。『大学に行かない代わりにベンツを買ってくれ』とせがむどら息子も多い。
≪進学先をみると、国公立大は年収600万円未満はどの層も10%強、1200万円以上でも12%強と大きな差はない。他方、私大進学の差は顕著で、200万円未満は17.6%、600万円以上800万円未満は36.8%。1200万円以上では50.5%で、200万円未満の2.9倍になった。 ≫
国立の方が平均化しているのは当たり前だ。東大なんか金持ちしか行けない。医大もそうだ。要するに金持ち度が高いからである。どうせくだらない調査をするのなら、年収1200万円以上をもっと区分してやってほしかった。3000万円以上、5000万円以上、1億円以上とかね。そうすれば国立大でもばらつきも出ただろう。
≪国立大の年間授業料は平均約54万円、私立大は同約85万円。大学は「全入時代」を迎えたとされるが、所得が低い家庭では、国公立大以外に行きづらい様子がうかがえる。センター長の金子元久教授(高等教育論)は「このままでは大学教育を受けられる人が所得の階層で固定化してしまう。進学したくてもできない人を支援するセーフティーネットの政策をつくる必要がある」と指摘している。≫
「この馬鹿野郎!」と怒鳴りたくなる記事内容だ。
年間授業料が54万円もする国立が行きやすいのか?
「このままでは大学教育を受けられる人が所得の階層で固定化してしまう」
何を寝ぼけたことを言ってんだ、こいつは!
この御仁は冒頭にも書いてあるようにこ東京大学の大学経営・政策研究センター長様である。
とっくに固定化している事実をご存じないようだ。少しは研究室を出て巷間をフィールドワークした方がいいだろう。
≪一方、就職率は進学率の傾向と表裏の関係になっている。200万円未満の層は35.9%だったが、年収が高くなるほど率は低くなり、1200万円以上では5.4%だった。≫
1200万円以上で5.4%の人たちは家業でも嗣いだのだろうか?
≪文部科学省の調査では、06年春の高卒者の4年制大学への進学率は45.4%。総務省の家計調査では、同年の勤労世帯の平均年収は約630万円だった。≫
こいつらは馬鹿の一つ覚えのように同じような調査を繰り返しやっている。何十年も前からだ。問題は、それが政策に全く反映しておらず、事態の悪化度も進行しているのである。
マスコミはせめてそれを批判してもらいたいのだが、こんな追従記事を書いているようでは…。
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