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真相世界(The truth world)

200706無惨!美しい国の末路 アルバイトが派遣社員を刺殺


この事件、どこまで行っても正社員が登場しない。
今の日本の現状がそのまま露呈したような事件である。

殺された派遣社員は46歳。殺したアルバイトは39歳である。
しかも二人が働いていた時間帯は午前2時。

これが日本の現実なのである。過酷な労働条件であることは確かだろう。

アルバイトは固定時給だろうが、派遣社員の方はいわゆる「成果主義」であったろうと思われる。

短期間の内に結果を出さないと給与が更にダウンしてしまうのである。短期雇用契約の場合、職そのものも失ってしまう。

アルバイトと派遣社員の境界線は紙一重なのだ。
いくら働いても、働くだけ損をするアルバイトと、ノルマを課せられた派遣社員が円満な人間関係を築くことは難しいだろう。

この小泉や安倍が率先して推奨している「成果主義」だが、導入した経団連とその御用学者と犬右翼以外は誰も賛成していないシステムである。

従来の年功序列型職能主義がバブル崩壊よって破綻したことが成果主義導入の動機であるが、日本の場合アメリカの悪習をそのまま踏襲した形で採用された。

すなわち、賃金抑制が目的で採用されたのである。それでも、本来支払うべき人件費を成果によって再分配するのならば、まだ同意も得られるのだが、現実には、人件費を削減した状況でこれを実施した。

要するに宝くじ方式である。周知のごとく宝くじはその収益金の半分が寺銭である。ピンハネだ。
それを馬鹿タレントなどを利用して派手に宣伝し、ドリームジャンボ…などと戯言を並び立てて、一等賞金の巨額さばかりをマスコミを通じて垂れ流した。大勢の馬鹿がものの見事に引っかかった。

成果主義も一等賞金に相当する「成功者」をマスコミが殊の外大げさに報道した。
「やる気さえあれば高額所得も夢でない」などと宝くじまがいの洗脳報道をしたのである。
実際は、人件費そのものが抑圧されているので、ほとんどの人間の給与はダウンした。

大企業では「成果主義」はすでに破綻している。三井物産を見るまでもなく、無理な社内競争が不正を生み、結果として会社自体多大な損失を計上してしまったのである。

間抜けな経営者は目先の欲に目がくらみ「会社は人でできている」という常識すら忘れてしまったようだ。

経団連もそれに気づき、慌て気味に軌道修正をしているようだが、逆に積極的に推進しようとしているのが公務員である。

公務員の場合成果主義はわかりやすい。天下り候補のキャリア組を勝ち組にして、給与を大幅アップ、自治労などに入っているクズ平公務員の給与をダウンさせて、全体の人件費を抑制しようというものだ。

一般企業の場合、給料がダウンして職員がやる気がなくなったり、有能な新卒社員が入社しないと、業績が低下してすぐ死活問題になってしまうが、周知のごとく、公務員の場合、その心配はない。

公務員がやる気をなくしても、状況は余り変わらない。町役場に書類を持って行っても、「いつにも増して無愛想になった」「待ち時間が倍に延びた」程度の変化しか起こらないだろう。そう、政府は痛くもかゆくもないのだ。

えっ、「給料が下がったら、有能な新卒公務員が入らなくなる」?

よけいな心配しなくても大丈夫ですよ。縁故ですから。


作業中、アルバイトが派遣社員を刺殺…注意されて?

 25日午前1時55分ごろ、東京都昭島市拝島町4のヤマト運輸西東京主管支店で、荷物の仕分け作業をしていた男が、同じ職場で働いていた東京都東久留米市下里2、派遣社員宮薗実智雄さん(46)をサバイバルナイフで刺した。

 男は約30メートル逃げたが、居合わせた派遣社員4人に取り押さえられ、警視庁昭島署に殺人未遂の現行犯で逮捕された。

 男は、昭島市宮沢町2、アルバイト岡村賢一容疑者(39)。宮薗さんはのどや胸など10数か所刺され、間もなく死亡。同署は、容疑を殺人に切り替え、送検する。

 調べによると、岡村容疑者は今年2月からアルバイトを始め、数か月前から仕事のことで宮薗さんから何度も注意されていたという。


(参考)

成果主義


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