病気とけがの治療のため、モンゴルに帰国していた朝青龍が再来日し、30日夕、東京・両国国技館で記者会見し「ご迷惑をかけたことを心からおわびします」と謝罪した。
見た感じでは通り一遍の謝罪で、仮病の件も曖昧にしか喋らなかったが、北の湖理事長は福岡市内の宿舎で朝青龍の会見をテレビで見た後「本人も謝罪し、深く反省している。軽率な行動で迷惑を掛けたと、本当に反省していると思う」と述べ、十分に謝罪したとの認識を示した。これで一連のドタバタにけりをつけよう、というつもりなのだろう。
一方、それに先だって亀田大毅は30日午後2時前、金平会長、興毅とともに東京・新宿の協栄ジムに姿を見せた。
冒頭、大毅は「皆さまお騒がせして大変申し訳ありませんでした。今日から、気持ちも体も落ち着いてきたんで、1からではなく、ゼロからスタートしたいと思うので、ファンの皆さま応援よろしくお願いします」と話し、頭を下げた。
ほとんど何も喋らない大毅に代わって興毅がぺらぺら喋った。
「大毅も気持ちも入れ替えて今日からな、スタートすると思うと自分でも言うとるし、だからまたファンの皆さんな、亀田家をこれからもまた応援してください」
「謝罪会見」を練習再開の条件とした金平会長も「これからいろいろ話をしていきたいと思います。とにかく今は亀田興毅、大毅の成長する姿を温かく見守っていただきたいと思います」
と、これでこの件は片が付いたと言う態度を示した。
しかし、ただ謝るだけのことでえらくもったいをつける連中である。大半の国民は彼らに「謝ってもらいたい」などとは考えていない。
二人に共通するのは「ヒール役」ということである。
国民が彼らに期待しているのは、疲労骨折のはずなのに地元で元気にサッカーをしたり、親方と不仲であることを強調したり、切腹すると騒いで反則したりすることである。
ヒール役が陳謝する図などまるで絵になっていないし、つまらないので見たくもない。それでも亀田の方はそこそこに視聴率を稼いでいる。大毅もそこのところはわかっていて、今回の謝罪会見でも、「歌を歌い続ける」「テレビゲームやって何が悪い」などとリップサービスをしている。
そこへいくと朝青龍の方はまるでサービス精神がない。マスコミがいくら騒いでも、それに比例する視聴率は稼げないでいる。
今回のW謝罪についてはいろいろ言われているが、一番有力なのは、「同じ日にやってマスコミの批判を分散する目的だ」というものだが、マスコミは騒いでいるだけで、批判などと呼べるような高級なことはやっていない。
むしろ、「人気のない朝青龍を大毅に抱き合わせて、何とか視聴率を稼ごうと企てているんじゃないか?」と勘ぐりたくなってくる。
「ヒール役」というと何やら作り事のようだが、この二人の背後に暴力団がいることは確かなので、本物の「ヒール」なのである。
今回の W謝罪は「マスコミと暴力団との馴れ合いの結果」と解釈するべきか?
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