何ともボロボロの様相を呈している。
金メダルが確実視されていた100キロ超級の井上康生と100キロ級の鈴木桂治の両エースが判定負けで2回戦で沈んだショックが冷めやらぬ中、泉も、準々決勝にさえ進めず3回戦で姿を消した。ベテランの塘内も敗れ、8階級のうち4階級を終えて、日本男子が金メダルゼロの悲惨な状態に陥った。
何やらいつの間にか判定基準が変わってしまったことが原因らしい。しかも、驚くべき事に日本の柔道界がそれに全く対応していないのである。
旧泰然たる柔道に固執して、外国の審判団からこれ見よがしのボイコットにあっているようだ。
要するに柔道界ではジャパンバッシングの嵐が吹き荒れているのである。
柔道は日本が発祥の国である。いかなるスポーツでも発祥国の権威を認め尊重する。柔道もかつてはそうだった。山下理事がクビになったのでも分かるように、それが今では総スカンの憂き目を見ている。
日本の柔道界は発祥国の権威を笠に着て、あまりにもおごり高ぶっていたのではないだろうか?そのツケがしっぺ返しという形で現実のものになってしまった。
日本柔道界には二つの選択肢を選ばざるを得ない状況に追い込まれている。プライドを捨てて、世界の潮流に従うか、国際柔道連盟を脱退して独自の道を歩むかである。
国際柔道連盟自体、国際とはいうものの実態は欧州主体であった。結成されたのも日本が第二次大戦に敗戦した2年後である。
本家ではありながら、敗戦国として中途加盟が認められた状況であるから、もともとイニシアチブを取りづらかった事情はある。
個人的には脱退するのが正解だと思う。日本初の国際組織を作った方がいい。オリンピックには出られないが、柔道という形態を維持するためにはその方法しかないだろう。
オリンピックではどうせ大してメダルなど取れないし、やるのも次回は北京である。日本人自体オリンピックに対する認識を変えるいい機会かも知れない。いつまでも欧米の尻馬に乗っている必要はないのである。
(記事)
日本男子、史上初「金」ゼロ危機!泉&塘内もメダルなし
世界柔道第2日(14日=日本時間15日、ブラジル・リオデジャネイロ)ニッポンの崩壊現象が止まらない。男子は、前回金メダルの90キロ級の泉浩(25)、81キロ級の塘内将彦は3回戦で敗れ、2日続けてメダルなし。男子では出場した五輪、世界選手権(複数階級制)を通じて初の金メダルゼロに終わる恐れが出てきた。女子では63キロ級の谷本歩実が銅メダルを獲得した。
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