来日外国人から指紋採取する新しい入国審査制度が20日、全国で始まった。入国時に一律に指紋を採取するのは04年に米国が導入して以来、世界で2番目である。
指紋採取を柱とする改正入管法は昨年5月に成立した。テロリストと認定した者の強制退去規定もある。指紋は、その場で指名手配者の情報や過去の強制退去者の指紋の「要注意リスト」と照合する。
また、指紋は法務省が管理し、捜査当局からの照会があれば犯罪捜査にも利用される。毎年600万~700万人分の情報が蓄積される。
この日入管職員は審査で行列を作る外国人たちに新制度への理解と協力を呼びかけた。午前9時現在、採取を拒否し国外退去を命じられた外国人や要注意リストと一致したのはゼロ人だった。また、日本人が指紋を登録すれば、迅速に成田空港から出入国できる「自動化ゲート」の受け付けも始まった。
航空旅客の6割近くを占める成田空港には各国からの観光客やビジネスマンらが審査ブースに降り立ち、指紋の採取や顔写真の撮影に応じた。
例によって指紋の読み取りがスムーズにいかずに入力操作を何度も繰り返す入国者も少なくなかった。朝の混雑する時間帯には長い列もでき、いらだつ人もいた。
一方、東京・霞が関の法務省前では、制度に反対する在日韓国人や市民団体ら約60人が「外国人はテロリストじゃない!」「指紋押なつにNO」などのプラカードを掲げ、デモを行った。在日韓国人の青年はマイクで「長い年月をかけて指紋押なつ制度を全廃した歴史を忘れ、再び外国人を差別するのは許されない」と訴えた。
観光目的で来日する外国人には甚大なマイナスイメージであるのは確かだが、中国からの犯罪目的で来日する者や、犯罪や攪乱目的の朝鮮人・窃盗や密売目的のロシア人が横行しているのは事実である。
今回の措置はアメリカの属国である日本が宗主国に倣っただけだが、上記の連中の入国を阻止できればやる価値はあるだろう。
しかし、「テロ防止」だけあって、上記の連中のリストなどもともとないから対して期待できない。せめて再犯防止くらいの役にはたってもらいたいものである。
[来日外国人指紋採取]23空港5港でスタート 退去者ゼロ
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