先月香港で死去した台湾最大の暴力団「竹聯幇(チューリエンパン)」のトップ、陳啓礼氏(享年66歳)の葬儀が8日、台北であった。葬儀には多数の立法委員(国会議員)や企業幹部のほか、日本の山口組を含む世界中の暴力団幹部が集結した。(中国系だけみたいだけど)
故人の遺徳が偲ばれる。
陳啓礼氏が率いていた竹聨幇は1953年頃、現在の台北一帯で組織した中和幇が勢力拡大中に内部分裂し、幹部であった趙寧氏を中心に竹林連盟(通称は竹連幇)を結成した事に由来する。
80年代陳啓礼体制で急速に発展した竹聯幇であるが、その利権を巡り激しい内部抗争が繰り広げられた。またライバルの四海幇との熾烈な武力抗争も発生した。この抗争の過程で両者は台湾の株式市場での経済戦も展開し、台湾の株式市場は大混乱した。その結果、両者は巨額な株式利益を獲得するという嘘のような話が現実化した。
台湾の暴力団は日本に比べると単純で、財界との癒着がわかりやすい。
88年までに台湾政府は300名の暴力団員の保釈を発表し、台湾の政界財界&暴力団の親密ぶりを内外にアピールした。現在、竹聯幇は構成員総数10万人の台湾最大の暴力団に成長している。台湾全体では100万人以上の暴力団関係者がいるものと思われる。台湾の人口2200万人中暴力団の占める比率はかなりのものだ。
彼の葬儀には山口組や香港の「新義安」、韓国や米国の組織などから大幹部クラスが出席した。王金平・立法院長(国会議長)が名誉葬儀委員長を務め、与野党の有力国会議員や台北市議員、有力メディア幹部も姿を見せる始末であった。台湾社会でも陳氏を国士とする人も多く、市民らも含め、数万人が葬儀に出席した。
大阪の暴力団御用達である産経新聞はことのほか中国を毛嫌いして、アラ探しに躍起である。日本のマスコミで中国批判といえば産経がピカ一なので、資料収集に本ブログもお世話になっている。産経新聞が台湾ロビーなのも納得できる記事であった。
ちなみに中国系の5%が暴力団関係者とすると、全世界には6500万人の中国人暴力団員がいることになる。
世界中の暴力団幹部が集結 台湾暴力団トップ葬儀に
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