真相世界(The truth world)

200901インフルエンザ:病院で集団感染 3人死亡の怪


病院内でインフルエンザの集団感染をした。病院での疫病の集団感染は頻繁に起こる。病院は本来衛生的でなければならないのだが、かなり不衛生な環境下にある病院も存在する。そうでなくても、病院そのものが外部から病原体を持ち込まれる構造になっているのはやむを得ない。病院に見舞い行く時はそれなりに注意が必要だ。

インフルエンザ:病院で集団感染、3人死亡…東京・町田

≪東京都町田市の鶴川サナトリウム病院(日野研一郎院長)でインフルエンザが集団発生し、入院患者と病院職員の計101人が発症、このうち入院患者の女性3人が死亡し、男性1人が重症と都や病院が17日発表した。現在もほかに33人に発熱などの症状があるが、終息に向かいつつあるという。≫

この病院は認知症の高齢者を専門的に診る内科と精神科の医療機関とのことである。
今回の集団感染によって死傷者が出たことに対し、病院側の責任はどの程度あったのだろうか?

≪都や病院によると、今月3日に職員の発症が確認されたのを皮切りに発症者が増え、これまでに患者448人(17日現在の入院者)のうち77人、職員335人のうち24人が発症。11日に85歳と100歳の女性、16日に77歳の女性が、いずれも肺炎を併発して死亡した。重症の84歳男性も肺炎を併発しており危険な状態。発症患者の4割以上は39度以上の高熱があったという。≫

高齢の患者はともかくとして、病院職員が24人も発症するとはどういうことなのだろうか?
当然病院関係者はワクチン接種をしていたはずである。勿論、ワクチン接種していても発症はする。しかし、ワクチンが有効に働けば軽症で済む。この記事だけでは病状の程度は判断できないが、インフルエンザに対してワクチンが有効でなかった可能性もあり得る。

≪病院では昨年10月下旬から希望者にインフルエンザワクチンの接種を始め、約9割が接種済みだった。発症後は患者を隔離し、死亡した3人を含む全員に治療薬のタミフルを投与したという。≫

今回死亡した患者がワクチン接種をしたのか、記事からは不明である。タミフルを投与した時期が適切だったかどうかも調査する必要があるだろう。

≪病院は7日に保健所に集団感染を報告し、13日に市、14日に都が実地調査に入った。17日夜に会見した日野院長は自身も発症しマスク姿で「年末年始は見舞いなどが多く外部からウイルスが持ち込まれたとみられるが、例年と同じ対策を取っており、なぜ集団感染が起こったか調査中」と述べた。また、報道陣も用意されたマスクを着けて会見に臨んだ≫

記者のマスク使用は、こんなおっかない病院での取材だから当然だろう。防護服を着用してもいいくらいである。

病院の対応が「適切」だった場合考えられるのは、「タミフル耐性型でワクチンも無効だった」ということである。

インフルエンザ:流行のAソ連型に「タミフル効かぬ」

現在、タミフルは国内に2800万人分が備蓄されている。これが半ばゴミと化したわけだ。もともとタミフル備蓄に関してはアメリカの圧力があって日本は強制されたと見られている。

≪厚労省は「耐性はAソ連型に限定され、新型への対応を見直す必要はない。ワクチンは耐性ウイルスに効果があるとされ、リレンザで耐性化は認められていない。過剰に不安になる必要はなく、手洗いやうがいを徹底してほしい」としている。≫

いささか証文の出し遅れの観がある言い訳である。
インフルエンザへの研究は進んでおり、「タミフル耐性型出現」は予測範囲内だったはずである。

さきほど「病院の対応が『適切』だった場合」と表現したが、「お役所の指導通り」という意味合いである。

いわゆる一般的なインフルエンザでこの状態である。流行が懸念される「新型インフルエンザ」に対して不安が募るばかりである。


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