200807またしても通り魔殺傷事件 京王八王子駅ビル書店従業員が刺され死亡

まずは亡くなられた女性の冥福をお祈りしたい。

八王子殺傷　駅ビルで女性書店員が刺され死亡…男を逮捕

≪２２日午後９時４０分ごろ、東京都の京王八王子駅ビル「京王八王子ショッピングセンター」で「包丁で刺された人が倒れている」と１１０番があった。９階で、同フロアの書店のアルバイト店員で中央大学３年、斎木愛（まな）さん（２２）が刃物で左胸を刺され間もなく死亡したた。書店の客の原田夏希さん（２１）が胸など３カ所を刺されたが、命に別条はない。警視庁八王子署は、包丁で刺した男を近くの路上で発見し殺人未遂容疑で緊急逮捕した。

男は自称、八王子市の会社員菅野昭一（３３）。斎木さんらとは面識がなかった。
調べに「仕事がうまくいかず両親に相談したが乗ってくれず、無差別に人を殺したいと思って文化包丁（刃渡り約１５センチ）を買った」「家族で仕事に関してトラブルとなり、とっさに人を殺そうと決意した」と供述している。≫

秋葉原の通り魔殺人事件では、「凶器のダガーナイフの販売を禁止しろ」と騒ぎ立てた権力者どもがいたが、当初から、「禁止しても意味がない」というまともな意見が大半だった。
それでも間抜けな行政組織はダガーナイフの禁止措置を執ってしまった。サバイバルナイフと勘違いしている馬鹿も多かった。
で、今回は文化包丁である。いっそのこと文化包丁の販売を禁止して行政の無能ぶりを天下に知らしめた方がいいのではなかろうか？

≪斎木さんは本の整理をしていて襲われ、続いてそばにいた原田さんが刺された。≫

まさに精神異常者に刃物である。鬼に金棒、馬鹿に携帯の世界だ。とにかく、攻撃的な精神異常者は刃物を持ちたがる。拳銃や爆弾などは入手経路が難しく、取り扱いにも知識がいるので、未経験の精神異常者には手に余るのだろう。

≪男は八王子市内の航空機部品などを扱う製造会社で工員として、５月ごろから働いており、試用期間中だったという。
勤務先の航空機部品製造会社によると、男は、今年５月ごろに求人広告を見て応募してきた。試用期間１カ月の条件で働き始めたが、しばらくして指を機械にはさんで仕事ができなくなったという。≫

本人も「家族で仕事に関してトラブルとなり」と語っており、３３歳にして試験採用では、どのような人物か自ずと知れる。ニートだったのだろう。
派遣くらいはやっていたかもしれない。
先天的に異常だったのか、就職活動に躓いて精神に異常を来したのかは不明である。

≪「京王八王子ショッピングセンター」は地下２階地上１２階建て。飲食店や服飾店、雑貨店、生鮮食料品店など７０店舗が入居する。９階には「啓文堂書店」があり、午後１０時まで営業している。≫

営業時間と通り魔との連関性はあまりなさそうだが、常識的には人通りの少ない時間帯は危ない。しかし、最近の傾向として「なるべく大勢の人間を対象に暴れたい」という傾向も強い。

今回のように無差別に殺戮する通り魔は経済的基盤のない奴が多い。したがって、不幸にも被害にあった場合は「殺され損」になってしまう。つまり天災と同じ扱いである。
「加害者家族が責任を取れ」というのが日本的発想だが、自分が精神異常者を家族として抱えたことを想像してみろ。ケースによっても異なるが、家族の努力ではどうしようもない場合もあることが解るだろう。

精神異常者は常に街中を徘徊しており（政府の方策である）、いつ誰が被害にあってもおかしくない状況である。行政側も「ダガーナイフを禁止」などと戯言を抜かしているだけで、ろくな対策も講じていない。少しは責任の一端を自覚してもらいたい。被害者に補償措置を講ずるのがせめてもの対応だろう。