「執行増は異常」「抑止力ない」=法相あてに抗議書-死刑廃止議連
宮崎勤死刑囚(45)ら3人に対する刑の執行に抗議し、国会議員でつくる「死刑廃止を推進する議員連盟」(亀井静香会長)は17日、法務省を訪れ、死刑制度の見直しを求める鳩山邦夫法相あての申し入れ書を提出した。
衆議院議員会館で記者会見した亀井会長は「新たに3人の命が国家権力に消された。何か国民の幸せにつながっていくものが生まれたのか」と批判。凶悪事件は減っていないとして、「(死刑制度による)抑止力がないのは明白」と主張した。
保坂展人事務局長も「執行数が増えているのは、国際社会では異常。国連で人権を主張する資格はない」と怒りをあらわにした。
日本では世界でも数少ない死刑実施国である。先進国で死刑などやっているのは日本とアメリカくらいだ。日本はアメリカの属国だから付き合わされているのだろう。
死刑を実施するのも日本は変な国である。何と法務大臣の気分で変わってしまうのである。法務大臣の中には全く死刑をやらない御仁もいた。
現職の鳩山氏はS気たっぷりなのか、死刑を連発している。好みなのだろう。
「死刑囚が増えすぎて収容場所がない」という事情がある。
2ちゃんねるではこの手のネタにバカウヨが大勢飛びついている。
コメントを書くのは日頃欲求不満気味の底辺階層の青少年達だろう。道を歩いていても何かものがあったら蹴飛ばしたい心境でいるものと思われる。当然死刑大賛成だ。
いくらストレスが溜まっていても自分が死刑になることは想定していないようだ。それはけっこう。刃物を持って街中をぶらつくんじゃないぞ。
バカウヨの死刑賛成で一番多そうな発想は「あんたの身内が殺されても死刑反対と言えるか?」というものだ。
昔左翼思想全盛の頃、自衛隊の存在を支持したりすると「あんたは戦争が起きたら率先して戦場の最前線に行けるか?」などと抜かして得意がっていた。
馬鹿には右も左もないようだ。
一応解答を言っておこう。
死刑反対の立場なら、身内が殺されも死刑反対に決まっているだろう。
戦争が起きた場合はその正当性を自分で考えればいい。不当な戦争だと思えば、徹底して徴兵拒否すればいいし、正当と思えば必要に応じて協力すればいいのである。頼まれもしないのに最前線に行く必要はない。
私は死刑廃止論者である。終身刑にすれば死刑にする必要がないからだ。
外に出さなければ(脱走されたら別だが…)再犯の恐れはない。
「凶悪犯罪の抑止力にならない」という危惧に関しては、世界の大半の国は死刑を廃止しているが、それによって凶悪犯罪が増えたという明確なデータがないので危惧そのものの客観性がない。(減ったというデータもないけど)
常識的観点からしても「死刑がなくなったから安心して殺人できるぞ」と考える人が増加するとは思えない。
死刑論者の中で「死刑にしないとコストがかかる」というのがあるが、これが私には最も説得力がある反論である。
死刑囚ならアニメを見ながらぐうたらしていても、「どうせ死ぬんだから」と大目に見られるが、終身刑だとそうもいくまい。
自身の服役にかかるコスト以上の労働をさせることになるだろう。更には被害者に対しても賠償させる必要がある。
「終身刑の奴が真面目に働くわけないだろう」という反論もあるだろうが、服役の待遇に差を付ければそれなりに働くと思う。働きぶりによって食事や居住に差を付けるのである。
被害者の遺族も日本の場合復讐心が強く仇討ちを希望するが、殺しては元も子もない。死刑囚の臓器が換金できれば返済に充てられるだろうが、現状では無理だろう。
それよりも、少しずつでも加害者から賠償してもらったほうが合理的である。
200806宮崎勤死刑執行 死刑急増で死刑廃止議連 法相あてに抗議書 それに抗議するバカウヨども
2008年06月18日 09時26分30秒
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