「アンドレイ・ファーイースト」にはどうせ天下りがいるのだろう。「ほとぼりが冷めるまで2ヶ月くらい静かにしてくれ」と言っているのである。
鶏並みに記憶力が悪い日本人は2ヶ月たったらすっかり忘れていてくれるはずだ。
ばれた内容は氷山の一角だろう。
元部長は平成16年4月からの2年の間、東京の飲食店で6、7回接待を受け、17年にはサンフランシスコに3泊5日の旅行に招待し、旅費約36万4000円を受け取った。彼は見返りに入札の価格と時期、量を教え、表面上は懲戒免職になった。
実際はどうなったのかはわからない。天下ったのかもしれない。
農水省はホームページに「米麦の輸入業者の資格に関するお知らせ」のタイトルで同社の指名停止を掲載したが、理由は「不誠実な行為」と表示するだけにとどめた。
元部長は平成12年から、コメの産地銘柄偽装で5月に社長らが逮捕された米卸会社「日本ライス」からも度重なる賄賂を受け、わかっているだけで104万円にのぼることが判明している。
農水相としても業者や賄賂役人を追いつめると、窮鼠猫を噛むのたとえのごとく、何をばらされるのかわからないので、戦々兢々だろう。
(記事)
農水省 接待業者をこっそり処分 不祥事触れずHP記載
農水省新潟農政事務所の食糧部長(50)が、コメの輸入業者に政府の外国米買い取り価格を漏らす見返りに飲食や海外旅行などの接待を受け、7月末に国家公務員法違反で懲戒免職になった不祥事で、農水省が米麦輸入会社「アンドレイ・ファーイースト」(東京都千代田区)を8月1日から2カ月間の指名停止処分にしていたことが分かった。
農水省は懲戒免職発表時に同社の名前を伏せる一方、同社の指名停止時は元部長への接待などに一切触れないままホームページに「輸入業務等について不誠実な行為を行った」とだけ記し、報道発表も行わなかった。
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