プロ野球のマイナー化を物語る話である。放送していたのは有料の衛星放送やケーブルテレビだけだった。
「野球を見たければ金を払え」という時代になったようだ。
プロ野球の試合は6試合あり、以前のようにファンが巨人に偏っていたわけではなく、分散化しつつ、全体のファン人口も減少しているのだから当然の措置であろう。
日テレは午後七時から、秋の特番「踊る踊る踊る!さんま御殿!!トーク秋場所!超豪華どすこいSP!」を放送した。
日テレとしては野球よりさんまの方が稼げると判断したのだろう。あるいは、まさか巨人がリーグ優勝するとは予想していなかったのかもしれない。
日テレは優勝が決まった直後の午後九時十二分、ニュース速報で巨人優勝を伝えた。同十四分からは画面左下の小画面で優勝が決まる瞬間の様子と、胴上げシーンを流したが、音声は特番のままだった。
さんまと沢村一樹の「巨人」ならぬ「巨乳」についての“下品トーク”が延々と続いていた、と東京新聞は伝えている。
視聴率は、「さんま御殿」スペシャルが13・7%、優勝速報番組が13・8%だった。
どっちを放送しようが似たような結果であったろうと思われる。
(記事)
5年ぶり巨人セ優勝、日テレ生放送せず 前代未聞、秋の特番優先
プロ野球セ・リーグで巨人が五年ぶりの優勝を決めた二日、“身内”の日本テレビは地上波での中継をしなかった。巨人の本拠地での胴上げ試合が中継されなかったのは前代未聞の出来事。視聴率低迷を映して中継数が激減した今季を象徴するような「胴上げ」となった。
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