「めでたさも中位なりおらが春」という一茶の句があるが、お先真っ暗な新年である。
経済的には3年間マイナス成長になることが予想されているが、そんな程度で済む保証はどこにもない。
アメリカの経済収縮のとばっちりをまともに受けて既存産業は有効な対応策を見いだせず、今年も大型倒産が頻出する可能性は高い。
昔「日本沈没」という小説が流行ったが、国土はともかく、日本人はマンネリの海の中に沈没していく。もともと独創性に乏しく進取の精神に富んでいない国民性なので、マンネリもやむなしである。
紅白歌合戦、白組が圧勝! 森進一は和解ムード演出
「紅白歌合戦」というアナクロ番組がだらだら続いているのも日本人のマンネリ好みによるものだろう。
ここのところ白組が連勝しているようだ。勝敗にこだわって見ている物好きは少ないだろうから、審査はどうでも良さそうだ。投票する連中はおばちゃんやジャニオタばかりなのだろう。今の審査システムだとずっと白が連勝を続けることになる。
そういえば「レコード大賞」なんてのもあった。今の若い連中は「レコード」などと言っても意味が通じるだろうか?
第50回レコード大賞にEXILE、“予想通り”の結果に「茶番」の声も。
いやはや、おじさんは誰も知らんかった。まあ、頑張ってください。
麻生首相が年頭所感 景気対策に全力
≪麻生太郎首相は1日付で、平成21年の年頭所感を発表し、「国民の景気や生活に対する不安を取り除くために政府は全力を尽くす。世界の中で最も早く不況から脱するのは日本だ」と、引き続き景気回復に取り組む決意を強調した。≫
もうこの人の言うことをいちいちまともに反応する人も少ないだろうから、喋る方のも気楽だ。
そうかそうか、この人のオツムの中では未だにJapan as No.1の世界なんだな。
新年早々おめでたい話でした。
年末ジャンボ当せん番号決まる 抽せん会、ため息と歓声
≪大みそか恒例の年末ジャンボ宝くじ抽せん会が31日、東京都新宿区の東京厚生年金会館であり、1等と前後賞合わせた最高賞金3億円を夢見る約1800人が抽せんの行方を見守った。
≫
「宝くじなんか天下りに寄付しているようなものだから止めなさい」と本ブログでは再三忠告しているのだが、どうも頭の弱い人が多くて困った。
一般にギャンブルはテラ銭の比率によって損得が決まってくる。宝くじのテラ銭は55%。もうお話にもならない。吸い上げた分を慈善事業に使ってくれるなら、まだ寄付したつもりになれるが、実際に収益は天下り団体をたらい回ししているだけである。こんな悪質極まりないギャンブルは他にない。
どうしてもギャンブルをやりたい人はネットで株や有価証券をやるべきである。今のところテラ銭はこれが一番少ない。「金融工学」というギャンブルの指南書もある。しかし、そこはギャンブル、今回の金融危機で3000兆円すってしまったようだが、リスクはやむを得ないだろう。
御手洗経団連会長が年頭所感 雇用確保を重視
≪日本経団連の御手洗冨士夫会長は1日、平成21年の年頭所感を発表した。
社会問題にもなっている雇用問題を解決するため、取り組みを強化する必要性も訴えた。御手洗会長は「官民が協力して雇用保険などのセーフティーネットを強化するとともに、働く場の創造と人材育成に一層努力する」とし、雇用確保を重視する姿勢を強調した。≫
「俺のところは切りまくるけど、他は雇用を増やせ」とは冗談の上手い人である。「初笑い」狙いだろうか?
所持金なく投薬減らす 解雇の女性入院
≪宿泊研修施設に受け入れた二十代の女性が持病で定期的な投薬が必要なのに、所持金がないため投薬回数を減らして体調を崩したため、入院させたことを報告した。
女性は長崎県出身。大分キヤノンで非正規労働者として勤務していたが十一月下旬に解雇された。
持病の糖尿病で必要なインスリン注射を、通常より間隔を開けたため体調が悪化した。三十日に知人の女性が市に相談し、担当者が国東市民病院に運んだ。五、六日間程度の入院が必要で、病院で年越しすることになった。入院費は市が立て替え、分割などで返済を促す方針。≫
麻生氏も御手洗氏も美食家である。正月に庶民がとても手を出せない珍味を食べ過ぎて糖尿病にならないよう気をつけてください。
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