原発事故による放射能汚染地域は、事故発生後拡大する一方である。汚染地域の農家に対する政府の救済策も不明瞭のままで、農家の不安と不満は募るばかりである。
「生活が困るのでやった」 出荷制限無視ホウレンソウ出荷の農家 大半は高齢者
≪千葉県香取市の農家10戸が出荷制限に従わず、ホウレンソウを匝瑳市の八日市場青果地方卸売市場出荷していたことを受け、香取市の宇井成一市長と同市場の泊元明社長は27日、県庁で記者会見し、 出荷していた生産者は70~80歳代が大半で、うち1人が「生活が困るのでやった」と話していることを明らかにした。≫
放射能ほうれん草を集荷した農家は一軒だけとのことだが、農協の隠蔽体質を考えると、鵜呑みにはできない。
今回はたまたま千葉県で起きたが、いつ、どこの地域で起きてもおかしくない事件である。
この汚染野菜をよく水洗いして年寄りが食べる分には、現在の放射能値では健康上特に問題ないと思われるが、乳幼児だとかなりマズい事態になる。
農家のお年寄りに放射能被害の医学的危険性を理解させるのは困難である。
政府そのものが「100ミリシーベルトまでOK]などと抜かしている有様なので、これが年間の総量ではなく、速報値と勘違いしてしまう農家のお年寄りも多いだろう。
「農家の人は生活がかかっている」 福島県佐藤知事激怒 保安院の農産物放射性物質測定結果が出るのが遅い事について
発表するまでにいろいろ伺いを立てなければならないところがあるのだろう。
キャベツ出荷停止を受け、福島のキャベツ農家の男性が自殺
残念ながら日本人の性格を考えると、違法出荷よりもこの選択をする農家の方が多いかもしれない。
最新の画像もっと見る
最近の「事件簿」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2005年
人気記事