最初にお断りしておくが、本ブログは「飲酒運転」を擁護する意図など全くない。「飲酒運転・酒気帯び運転」ともに絶対反対である。しかし、これを悪用する輩がいたとすれば、糾弾しないわけにはいくまい。
警察やマスコミが当たり前のように騒いでいる、血中0.3mg/mlまたは呼気中0.15mg/lのアルコール濃度は何を根拠に作成されたものか、あなたは知っていますか? 本当に鵜呑みにして大丈夫ですか?検挙によって回収した罰金の用途は明朗か?
ニッポンの酒気帯び基準0.3mg/mlは、アメリカの州で最も多い0.8mg/mlの半分以下の数値。ちなみにイギリス、カナダ、スイスも0.8mg/ml。フランス、イタリア、ドイツは0.5mg/mlである。
飲酒運転による凶悪な事件が続き、運転者のモラルの低さがあらためて浮き彫りにされた。他に大きなニュースもなく、ニュース枯れ状態だったマスコミがこれに喰らいつき、大キャンペーンを張ったのは当然の成り行きだった。そして、飲酒運転のひどい実態が明確になり、社会に警鐘を鳴らした。
政府の御用機関と化していたマスコミも珍しく社会の役に立ったか?
マスコミにとって公務員ネタは伝家の宝刀で、面白おかしく書き立て、懲戒免職者が急増した。国家財政の改善にマスコミも大いに貢献したことになる。
ところが、やはりというべきか、何やらインチキの臭いが漂いだした。政府とマスコミがグルになって国民を恐怖に陥れようとしている疑いである。目的は国民から反抗力を奪うためだ。
飲酒運転は大犯罪 即厳罰にせよ
単純でわかりやすい図式である。勧善懲悪的で、思考パターンの弱い人間に受けそうなフレーズである。表だって反対する者もいないだろう。「飲酒運転するやつは無条件に悪い。社会的に抹殺されても仕方ない」このような風潮をマスコミは作った。しかし、肝心なことも忘れていた。業界で一番酒が好きなのは誰か? 他ならぬマスコミなのである。
(朝日新聞による屈辱的なお詫び記事)
本社記者が酒気帯び運転 甲府
山梨県警甲府署は20日、朝日新聞甲府総局の中川裕史記者(27)を道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで検挙した、と発表した。現場で交通切符(赤切符)を交付されている。
調べでは、中川記者は19日午前1時40分ごろ、甲府市内の自宅近くで、酒気帯びの状態で乗用車を運転した疑い。検問中の同署員が停止を求め、呼気検査をしたところ発覚した。社内調査に対し、中川記者は非番だった17日夜から18日午前にかけて、飲食店や自宅などで焼酎やビールを飲んだ、と話している。同署が発表する直前の20日午後になって初めて上司に検挙されたことを報告した。
中川記者は警察担当として一連の飲酒運転撲滅キャンペーンにも携わり、同県身延町教育長が19日に酒気帯び運転で検挙された記事も書いていた。
朝日新聞社は20日付で、中川記者を取材現場からはずし、管理本部付とする人事異動を行った。事実関係を確認した上で、速やかに厳正な処分をする。
◇
〈武内健二・東京本社編集局長の話〉 飲酒運転撲滅のキャンペーンに取り組んでいるさなか、本社甲府総局の記者が酒気を帯びて車を運転し、山梨県警甲府署に検挙されました。私たちは紙面を通じて飲酒運転による事故の悲惨さを伝え、運転する人に自覚を促してきました。読者の皆さまの信頼を裏切る行為としか言いようがありません。深くおわびいたします。ただ、飲酒運転をなくすための報道は続けなければなりません。私たち自身をさらに厳しく律し、社会的責務を果たしていきたいと考えています。
<酒気帯び検挙>朝日新聞記者を書類送検へ 甲府
飲酒運転キャンペーンの仕掛け人の一人でもあり、亀田八百長事件で提灯記事を書いてしまった他社と格の違いを見せ、自社主催の高校野球で誕生したハンカチ王子を独占するなど美味しいとこ取りを続けていた朝日が起こした不祥事である。それ見たことかと、他のマスコミはこの事件を面白おかしく報じたが、明日は我が身の状態であることは否めない。
日本人が自らの手で自らの首を絞めているような状態になってしまっている。
飲酒運転の弊害は増加傾向にあるが、別に今年になって異常に増加したわけではない
飲酒運転がよくないことは当たり前だし、悲惨な事件が多発していることも事実だし、今まで飲酒運転に対する日本人のモラルがきわめて低かったことも事実である。日本人が外国に比べてアルコールに弱い民族であることも事実だ。日頃強いストレスを強いられている日本人が酒でそれを発散させ、異常行動をとりやすいことも事実である。
対策として厳罰主義で望むのもやむを得ないかもしれない。
ただ、マスコミ特有の故意の報道に過剰に反応するのも考え物である。
巡査部長 飲酒運転で懲戒免職 井原署 出勤中に接触事故も
この事件で彼の社会的生命は葬り去られたことになるが、懲戒免職は妥当だったか? 数年前までならもっと穏便な措置をとっていたと思われる。
飲酒運転に対して、今まで寛容すぎたのでこの手の事件が減らなかった。しかし、彼はマスコミのスケープゴートにされていることも事実である。
話は戻るが、朝日新聞の記者の件で気になるのだが、彼は18日の昼(PM1時と仮定)に酒を飲み、検問を受けたのが19日の夜(AM1時)つまり、12時間も経過しているのである。検出されたアルコールが呼気1リットル当たり0.15ミリグラム、法改正以前ならばセーフの数値であった。
アルコール検査機でも持っていないと一般的には判断不能なのではないだろうか?
酒を飲んだ直後運転するなど、言語道断、厳罰は当然であるが、朝日新聞の記者のようなケースでも、公務員は懲戒免職になる。あなたが昨日8時までビールを飲み、翌朝ごく普通に車で通勤していて、検問に引っかかったら、あなたが公務員ならば、それであなたの社会的生命は抹殺される。誰も弁護してくれない。
いつまで飲酒運転の状態なのか? 飲んだら乗るなとはうるさく騒いでいるが、これについての情報はあまりない。警察も「個人差によります」としか答えていない。実際その通りなのだろうが、割り切れない。ドリンク剤、ある種の洋菓子、奈良漬けを食べても、社会的に葬り去られる危険があるのである。
常識的に考えた場合、一般人としては、でたらめな飲酒運転よりも不慮の酒気帯び運転で検挙される確率の方が高いのではないかと思われる。
マスコミは馬鹿の一つ覚えで、「これだけ世間で飲酒運転が問題になっているのに検挙者が後を絶たない」などと騒いでいるが、もう少し、堅気の人間に降りかかるリスクについてより詳しい情報を伝えてもいいのではないだろうか?それとも警察と同じでわざと報道しないのだろうか?
現実に警察の対応が曖昧なのは、邪悪な意図があると考えても仕方あるまい。今回の飲酒運転キャンペーンは「国民の不安感を煽り、国家権力に対する抵抗力を削ぐための大芝居である」と勘ぐれないだろうか?
一見正当なことを言っているように見せかけて腹の中で違うもくろみをしているお得意のパターンの一つかも知れない。暴走族や右翼街宣カーなどにはほとんど放任状態にしておきながら、樹木や看板などで右折禁止標識がよく見えない箇所の死角に隠れて堅気を捕まえるのが好きな警察が、キャンペーン中とはいえ酒気帯び運転で
やたらと張り切っているのは突然「正義感に目覚めてくれた」からだろうか?
(参照)
交通違反は犯罪なのか?
酒気帯び運転の罰金、処分など
酒気帯び検査器の取扱説明書
交通犯罪の罰則強化について
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