だいたいマスコミがこぞって騒ぐとろくなことはない。マスコミ自体は御用機関なのだから、背後でろくでもないことを企てている奴がいると言うことだ。
久間元大臣の突然の暴言と辞任について、「当時は、口が滑ったように解説されましたが、あれは久間がわざと言って辞任の口実をつくりたかったのでしょう」という解釈は正しいようだ。
自民党はその当時から守屋斬りを画策していたと考えられる。
小池百合子とのドタバタ騒ぎも陽動作戦の一つというわけだ。小池自身「あれはひとり二二六事件だった」などとうそぶいている。下手な芝居ながら策謀であったことを漏らしているのである。
マスコミが騒いでいるのは、山田洋行元専務宮元伸氏との間で長年接待を受けてきたことや、富士通のグループ会社の幹部とゴルフ接待などだが、些末的な問題であることは確かだ。
守屋氏は立場上現職の政治家の暗黒面を熟知しているはずである。
彼が開き直ってぺらぺら喋ったら、困るのは当の自民党の諸兄であろう。
今回は野党よりも自民党の中で守屋斬りに熱心だった。自民党はリスクを顧みず、何故守屋氏を斬ろうとしているのだろうか?
ロッキード事件でもわかるように、防衛予算には莫大な利権がついて回る。何と言っても日本は世界第三位の軍事大国だからだ。今回も当然「背後にあるものは金だろう」と見当をつけることは可能だ。
守屋を潰すと彼が持っていた利権を横取りできるのか?
自民党が激しい派閥抗争を繰り広げていた時代ならばそういうこともあったかもしれない。
現在の自民党の構造は当時とは大分違う。アメリカの統制力は一段と強くなっていると考えた方がいい。
自民党はアメリカの傀儡政権であるという認識を確認した方がいいだろう。派閥の中では岸派の流れが最もアメリカ追従路線だった。
A級戦犯だった岸がアメリカの援助のおかげで首相になれた背景を考えれば当然である。後継者の福田赳夫も惨めなほどアメリカ追従だった。
自民党の中にも「民族派」がいて「アメリカ追従派」と激しい政争を繰り広げた。民族派といっても愛国心などない。日本を私物化したいという欲望が強いだけの連中である。民族派と言ってもアメリカに気兼ねしているから、両者に政策的な違いはない。全てアメリカに丸投げするか、アメリカの目をくすねて私腹を肥やすか程度の違いである。アメリカ追従派は虎の威を借る狐で鷹派である。国民に対しては強圧的な態度である。
福田の後、「清和会」(暴力団ではない。自民党の政策研究会である)は安部晋太郎、三塚博と低調を極めた。政治音痴の某新興宗教が三塚にすり寄ったのもこのころである。
更にアホの森の代になって、さすがにアメリカも危機意識を強め、「露骨な政治介入を行った」と推測される。
「この印籠が目に入らぬか」ということで森氏は首相になったが、結果は周知のごとし。「いよいよ自民党も壊滅か?」という時に現れたのが小泉である。
この御仁に関しては現在検証中である。研究がまとまり次第公表するつもりである。アメリカの思惑通りにしか動かなかった彼であるが、自民党にしてみればキリストみたいな御仁である。
そして、彼の後継が安部バカボンである。安部氏の存在意義は小池百合子と同じようなもので短期的な当て馬であった可能性が強い。
では、現首相の福田ジュニアは本命なのか?
なわけはない。彼もつなぎである。次は誰になるか、よくわからないが、麻生ではないだろう。民主党に丸投げもありである。
清和会の首相がずらずら続いたが、アメリカが画策しているのは二大政党による政権交代である。
自民も民主も傀儡にしておけば、どっちに転ぼうがアメリカには痛くもかゆくもない。油断ならない民族派が台頭しにくくなり一石二鳥なのである。
ということで、今回のドタバタの背後も「アメリカの指令による」と考えるのが妥当だろう。
えっ!「で、守屋の利権とアメリカの関係はどうなってるんだ?」
これも紙幅の関係で後ほど、請うご期待。
(記事)
防衛汚職で見えてきた小池百合子元防衛相の役割
防衛省の「守屋問題」でオンナを上げている小池百合子元防衛相。疑惑の大物次官を更迭した手腕が一部メディアでヨイショされているのだが、本当にそうなのか。
8月に起きた小池大臣と守屋次官のケンカの真相はそんな格好いいものじゃない。
「小池は、“原爆投下しょうがない”発言で辞めた久間大臣の後釜で大臣になったが、その時の唯一の申し送り事項が守屋更迭だったといいます。すでに守屋と日本ミライズの癒着は半年近く前から関係者の間で問題になり、検察は捜査を進めていた。当時から検察は、守屋へのカネの流れを必死に探していた。当然、防衛省にも“守屋標的”の話は入る。久間大臣は守屋斬りのタイミングを計っていたのです」(関係者)