射殺に至るまでの動きに無駄がなく手慣れた感じのスナイパーと思われたが、基本的な情報収集がなっていない。犯人の男は暴力団員であることには違いないが、とてもプロの殺し屋とは思えない。こんな間抜けに射殺された被害者は浮かばれない。
しかし、替え玉というのは暴力団の常套手段である。この男が真犯人かどうかはわからない。
「福岡県警は今田容疑者が25日未明、同県大野城市で警察官の職務質問に反抗して発砲し、拳銃2丁と実弾二十数発を所持していたことを重視。抗争が激化しているさなかでもあり、銃の入手経路など逮捕容疑の捜査を優先し、福岡地検が起訴した後、佐賀県警に身柄を引き渡す方針」
いかにも「私は替え玉です」と言っているようなものである。犯人の映っている防犯カメラの映像を公開しているが、マスコミは「この男が犯人に酷似している」と騒いでいる。勿論、マスコミの言うことなど信用できない。
「警察が職務質問で検挙した」というのは「裏情報を入手した」という意味である。地元の政治家も絡んでいそうな暴力団同士の抗争なので、「警察も核心に迫りにくい」というか、もともと馴れ合っていたのだろう。
暴力団同士の抗争など今に始まったことではないが、この事件でショッキングだったのは、病院内で堂々と殺人が実行されてしまったことだ。
入院体験のある人なら、病院内がいかに無防備な場所か痛感しているだろう。今回の事件は対岸の火事ではない。誰でも被害者と同じ目に遭うリスクを背負い込んでいるのである。
(記事)
佐賀・入院患者射殺 射殺会長の直系幹部 銃刀法違反の男 人違い殺人濃厚に