職場の男性の同僚から、こう言われた。
「それは、ドラマだからですよ。
実際、自分の周りにいたらどう思いますか?」
BLドラマが好きだと話していた時のこと。
好きというのが、同性だっただけと思うのか、同性なのにと思うのか。
私がBLにはまったのは、「30歳まで童貞だと魔法使いになるらしい 通称 チェリまほ」である。
ドラマはラブコメで、同僚の黒沢優一から好意を寄せられた安達清が、色々な感情を乗り越えながら想いを通じ合わせる物語。戸惑や喜び、そして安達の成長が素晴らしく主演のお二人の魅力も相まって、すっかり虜になってしまった。
映画では、同性カップルが乗り越えなければいけない場面も描かれいた。特に両親の理解を得る場面は、親だったらそう思うよねと感情移入してしまい、同じ場面で何回も涙を流した。
そして、今回の「エゴイスト」
宮沢氷魚さんは、「his」にも出演されていた。「his」も同性カップルの話。周りのおじいちゃんやおばあちゃんの暖かさが心に沁みた。
いろんなインタビューで主演のお二人が話されていたように、とても自然だった。
「普通」「みんなと同じ」に安心するこのの多い私。子どもがいわゆる普通ではない発達だったので、「普通」「みんなと同じ」でないことに悩んだ時期もあった。
だからこそ「普通」や「みんなと同じ」に疑問を持つこともできた。
主演のお二人が、誤解をさせてはいけないと心を込めて演じられていたので、スッーと物語の中に入っていけた。
もしかして、ドキュメンタリー?と思うほどだった。
人を愛する、大切に思う心は美しい。
美しい映画を見た。