ウッキーとサラダ

今日はウッキーはご機嫌だった。サラダの仕込みをしているのだ。サラダの仕込みといっても得に難しい事はない。サラダを水で洗いながら虫がついていないか調べ食べやすい大きさにちぎるのだ。そして、虫をみつけたらご褒美にバナナがもらえるのだ。キーとウッキーはうれしそうな声をだした。虫をみつけたのだ。いつもなら姫のところにすぐ持っていくのだがジッーとみつめていた。その気配をさっした姫はウッキー食べちゃ駄目と注意する。そうウッキーは昨日テレビでエスキモーが貴重な蛋白源として蛆虫をたべるのみていたのだ。（ウッキーサラダできた。ボールサラダ単品の注文があるの。お客さんを待たせるわけにはいかないから早くしてね。）と姫がウッキーに声をかけた。ヤバイ虫に見とれていてサラダが少ししかできたいない。ウッキーはとっさにボールにさっき仕込んだミカンのカンズメの残り汁をいれ、その上にサラダを浮かべ規定量のサラダを入れたようにみせかけた。何とか見た目には、カタログ通りに見える。でも持つとサラダがゆらゆらゆれる。その動きにあわせてゆらゆらと客席にもっていった。客の前でウッキーはボールサラダのフルーツ仕立てでございますと言った。料理を作ることに夢中になっていた姫がふと、ホールの方を見るとウッキーが客と楽しそうにしゃべっている。料理を持っていくのはホールの仕事なのに又何か変な事をしているな。まぁ言いか、あのサル変に客受けがいいから苦情を出す事は無いし。でもバナナはおあずけ。