機械油

工作機械を使っている現場では、切削油の匂いがつきもので、別にそんな変な匂いではないのだが、女子社員から、変な匂いが嫌ですと苦情がでたら匂いのしない切削油が開発された。切削油の、匂いがするのが当たり前と思っていたが時代は変わってゆく。できるだけ、頭は柔軟にしておくよう努めていたが、やっぱり頭がかたくなっている。

僕の若い頃、機械メーカーにいたころは、年寄りの部長と若手であったのは、機械の色。従来、黒を使っていたが、若手は、クリーム色にしようといって意見をだした。部長は、黒のほうが汚れが目立たないし、一般消費者のいない現場でつかうので黒がベストといった。それをきいた、旦那が死んで後を次いだばかりの女社長が、黒はやめようといってクリーム色になった。

結果論としては、客は、現場の雰囲気が明るくなり汚れが目立つので、従業員が掃除に気を配るようになったとの評価をだし、以後標準色はクリーム色になり黒はオプションとなった。