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サウジ女性40人が異例の抗議デモ

2011-02-07 11:09:38 | Weblog
サウジアラビア首都で国際テロ組織アルカイダに関係したとして拘束されている親族の解放を求めるデモがおこった。石油埋蔵量最大の国の首都で起こったというのが重要なような。

サウード家を国王に戴く絶対君主制国家で、アラビア語による国名のアル=マムラカ・アル=アラビーヤ・アッ=スウーディーヤは「サウード家によるアラビアの王国」を意味する。世界一の原油埋蔵量を誇る国であり、石油(原油)を日本をはじめ世界中に多く輸出している。
サウード家による絶対君主制でワッハーブ主義に基づく厳格なイスラム教義を国の根幹としている。要職は王族が独占しており、ギネスブックには王族の数が世界最大と記載されている。アブドゥッラー現国王は第2世代であるが現在は第6世代まで誕生している。

サウジアラビアの水資源は古くはオアシスなどのわき水と井戸からの取水に頼ってきた。 聖地マッカではザムザムの泉と呼ばれるわき水を頼りに定住生活が営まれてきた。 1932年に300メートル以上の深井戸の掘削に成功すると化石水の採取により水の供給量は大幅に増加し農業生産を支えている。 汲み上げられる地下水は、アラビア半島が湿潤だった1万年以上前に降った雨水が地下の帯水層に閉じこめられた化石水であり現在ではほとんど補給されることがないため、このため各地の井戸では水位の低下が深刻になってきており、現在のペースで水を使い続ければ、地下水資源は2040年までに枯渇すると予測されている。

サウジアラビアは世界最大の海水淡水化プラント稼働国であり、20余りの主要都市に人口の80%が集中しており都市部ではオアシスや地下水だけではまったく足りないため海水淡水化プラントからの供給無しには生活できない。アシュベールにある世界最大のプラントは日産100万トンを生産しており、国全体では年間で12億2千万m3の水を海水淡水化によって得ている。プラントの多くは1970~1980年代に建設されており2000年ごろから多くのプラントが老朽化を迎え始め、メンテナンスと建て替えのために多くの事業が日本を始めとする海外へ発注されている。 主要都市では下水を再処理して都市周辺の農業用水に回すための浄化施設がある。 海水淡水化プラントから供給される水は1リットルあたり2リヤルのコストがかかり、さらに内陸部へ送水するのに1~2リヤルのコストがかかるため大変に高価な水である。しかし、国営であるため水道代は日本より安く10トン1リヤル(30円弱)ほどで、一般家庭の水道代が一ヶ月100円を超えることはあまりない。送水設備とコストの関係から主要都市部以外への送水はあまり活発ではなく、地方では古来からの井戸とオアシスに頼っている。



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