この季節になると掛けたくなる掛軸があります。清の鄭板橋です。
意味は、竹葉を掃き集め、茶葉を烹る、松根を腕で砕き、菜根を煮る。
鄭板橋は「揚州八怪」の一人と言われる中国清の芸術家ですが、この書を見る限り「怪」という感じはしません。字もやさしい感じの、流れるような書体ですね。これはこれで大変結構なものと思います。
この拓本は30数年前、香港在勤時に、中国土産としてもらったもの。オリジナルは中国四川省青城山の道観にある由ですが、近年何回も地震にあっており、今どうなっているでしょうか。
右側に見えるのは、ビュッフェのリトグラフです。取り合わせはいささか問題です(笑い)。