昨日の記事の続きです。
買収したアーヴァインの会社は、日本から人を出さず、引続き現地の米国人に経営をゆだねるつもりでした。ところが、社長と副社長連中が対立、問題となりました。
そこで私が会長として赴任、うまくまとめたうえで経営しようということになりました。ところが内部のけんかは収まらず、私は、気の毒だが社長を解任すべしとの結論に至りました。
社長を呼び、契約に従い解任すると伝えました。彼には大きなショックでしたが、円満退社となりました。性格のいい男で、隣人として付き合うには、立派な人だっただけに、気の毒でした。ただ社長ですから、副社長連中が何を考え、それにどう対処するか想定し、事前に対策を練るだけの知恵と才覚が欲しかったと思います。
驚いたことに、社長の要請もあり解任は本人以外誰にも伝えていないのに10分もすると、総務部長(女性)が、鍵をもって現れ社長室の鍵をすべて取りかえるので、鍵屋を呼んだというのです。米国だなあ。
あとで知ったのですが、人を解任する場合 I may be wrong,but you must go.という言い方があるそうです。勉強になりました。