貿易のメリットは何か考えて見ましょう。一言で言えば、自国になくて、他国にある商品を交換して人間の生活を豊かにすることにあります。これを各企業ベースに引き直して考えれば、上述の大きな目的に加え、それぞれの企業が合理的な利益を得ることにあるでしょう。
具体的な貿易取引に関するトラブルは結構多いのですが、どうも基本的な考え方をおろそかにして、先ずやってみてトラブルに巻き込まれる場合が多いようです。
チェックポイントは下記の通りです。
1 基本方針をはっきりと
貿易は国内取引の延長で、基本は国内取引と同じです。
貿易でどのようなメリットがあるか、貿易が本当に必要か、始める前に考えて見ましょう。
1) 輸出によるメリット
大量生産によるコストダウン、
販売増による利益の増加、
より大きなマーケットからより多くの情報、
輸出する事に対する第三者の評価、
新市場、新商品、新技術の獲得、その他
2)輸入によるメリット
コスト削減による利益の極大化、
外国から日本にないものを安く買える、
新規サプライヤー開拓による売り上げ/利益の増加、
より多いマ−ケット情報、
新市場、新商品、新技術などの開拓、その他
2 貿易を始める前のチェックポイント
1) 優良取引先の発掘
優良取引先とは
価格、品質、ブランド、技術水準、設備、などでの有利性や優位性
契約や約束を実行する能力
クレーム解決能力
積極性があり、取引を拡大する意欲
資金力
その他ビジネスの進め方などについて共通の認識をもっているか、相手側の責任者や担当者とうまがあうかなど。
2) 自社マネージメントのチェック
果たして貿易に着手できる体制にあるかどうか。担当者の教育、国際コミュニケーシヨン能力、ビジネスの一般的知識、トップマネージメントの理解、適切な権限委譲、法律関係の対処ー輸出入規制、知的財産権や契約など。
3) 資金力
取引拡大のための資金手当
4) 国内客先との協力関係の確認
輸出業者が商社であり、国内メーカーから仕入れて輸出する場合は非常に重要です。その国内メーカーと基本的な協力関係を事前に確認しておくことが大切。輸入の場合は輸入品の販売先との協力関係の確立が重要です。
他にもいろいろありますが、とりあえずは上記各項目くらいはチェックした上で、具体的な取引に着手したいものです。
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