A 販売先は企業活動を行っているようですから、何らかの理由で遅延していると思われます。
1 遅延の理由として下記事項が考えられます。
①支払期日認識不足(ルーズである)、② クレームがらみで支払いを遅らせる。 ③支 払い困難(資金繰りや支払優先順位の問題)、④支払拒否(理由不明)。
2 対策として次のような方法があります。
①常識的だが、メール、ファックス、レター、電話などでしつこく督促する。ファック
ス以外の方法では、特定個人に情報が停滞する故、相手先の多くの人に知ってもらうようファックスを多用し、Please Pay Yen5,000,000などと冒頭に記載し、こちらの意図をよく伝える。
②将来転売することを念頭に、先方の手元にある未販売在庫を返してくれるよう交渉する。
③持ち掛け方が難しいが、今後の返済計画を出させ、実行を厳しく要求する。
④在日大使館に実情を訴え、協力を仰ぐ。大使館の方針により協力してくれない場合もある。
⑤弁護士と相談、弁護士名で支払いを督促するレターを出す。
⑥債権回収業者(Collection Agent)を起用する。この場合業者と個々の交渉となるが、引き受けてくれない場合もある。
3 結果
この会社は全額回収でき、その後問題なく継続的な取引を行っています。上記諸対策のうち、すぐにはできない⑤と⑥を除き、すべての方法を実行しました。大使館も協力的でした。当時販売先に突発的な資金需要が発生し、この会社への支払いが後回しになっていたようです。
ただし大使館がいつも協力してくれるわけではなく、民間の取引には関与しないとか、自国からの日本向け輸出にかぎり関与するなど、国・地域により異なります。
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