手賀沼日記

11月の掛軸―鄭板橋 続き 悲劇 (完)

私一生の痛恨事です。
掛軸にした拓本を中国旅行土産としてくれたのは、香港人の若手の部下Stephen Wongでした。香港大学出の稀に見る優秀な人物で、私は大いに期待していました。

ある日彼と私と2名残業をしていました。その時彼に取引先から電話で飲みに行かないかと誘いがあったのですが、彼は断っていました。断らずに行けばよかったのです。

翌早朝小生宅に電話があり、女性の声でStephen is almost dying ステイーヴンが死にかけている、と叫ぶのです。 大変驚きました。

残業終了後帰宅途中、地下鉄の駅で電車を待っている時に、その日精神病院を出たばかりの男に、電車の進入に合わせ後ろから線路に突き落とされたのです。全く人間の運命はわからないものです。

葬式には、「痛失英才」という言葉が立派な字で書き出され、香港の人は実にうまいことを言うなあ。私の気持ちを100%言ってくれていると思いました。人生これまでの最大の痛恨事のひとつです。



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