最近宅急便業者の人出不足による、置き配が話題だが、今は昔、米国南カリフォルニアに駐在勤務していたころを思い出した。
当地ではちょっとしたショッピングセンターには公証人事務所があった。我が国の公証人と言えば、判検事を経験した偉い人が対応する、敷居の高い役所だが、米国は違う。
公証人は州のライセンスを持つ民間人。契約書などに対するサイン証明を行うが、その他雑多な仕事を引受ける便利屋でもある。本人確認は運転免許証。
公証人事務所は私書箱の設置、物の受取、包装なども引き受けていた。つまり置き配の受取場所として、利用できるのだ。また人に住所を知られたくない人たちが、私書箱を利用していた。
多くの事務所では、若い女性が「ハーイ」と明るくやってきて、対応してくれた。