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映画「西の魔女が死んだ」のDVDを観た。
170万部を越えてベストセラーとなった同小説を映画化したもので、上映を楽しみにしていたのだが、結局映画館で見ることが出来ず、この日まで待った。
物語は、中学に進んで間もない主人公「まい」は、イジメがきっかけで不登校になった。 まいのママは、自分の実母である英国人の「西の魔女(サチ・パーカー)」のもとで過ごす事を提案し、まいはそれを受け入れる。
おばあちゃんの側でまいは「早寝早起き、しっかりとした食事、運動と規則正しい生活」を送る。 その生活は「魔女の修行」と呼ばれ、次第にまいは大自然の中で「生きる力」を取り戻していく、、、。
何より、日本映画初登場の、名女優シャーリー・マクレーンの娘である「サチ・パーカー」の演技がすばらしい。 流暢な日本語で、且つ、古風で芯のしっかりした、それでいて優しい英国婦人を見事に演じきっている。
雄大な清里の大自然の中で、おばあちゃんと孫との「何でもない日常の営み」が、どれほど人間にとって大切な事かを教えてくれる。
「ある事件」によって「わだかまり」を持ったまま二人は別れることになり、「悲しい再会」により、最後に言葉を交わすことが出来なかった二人。
人生の残酷さを感じつつも、おばあちゃんの残してくれた「最後のメッセージ」をまいが偶然に見つけたシーンでは、思わず涙がこみ上げてきた。
まず間違いなく、本年の日本映画一番の秀作である。
是非、皆さんもご覧あれ。