東京都中央区築地1-12-22 コンワビル B1F
「くずし割烹 天ぷら竹の庵 東銀座店」 【1837】

東京メトロ日比谷線もしくは都営浅草線の「東銀座駅」を下車し、出入口⑤から環状線に出て西へ徒歩2分の、「コンワビル」地下1階に在る天ぷら割烹店です。

此処は銀座の一等地からは若干離れていることと、地下1階にお店があることから隠れ家的要素が存分であり、ど真ん中の煌びやかさや超ド級のお値段とは無縁の、穏やかでアダルトな雰囲気が漂っています。

それでも間違いなく此処は「銀座」エリアであり、お昼こそ1,000円チョイの破格値ランチが提供されますが、夜はアルコール込みで10,000円は下りません。 尚あと2店の姉妹店は、正真正銘の銀座中心部に展開されています。

天ぷらをリアルにいただけるカウンター席ももちろんありますが、2名から18名収容可能な完全個室も、6部屋用意されています。

今回は4名でしたので個室にし、コースは「天ぷらコース 庵 8,800円」を事前予約しました。

お品書き①
ワイン、日本酒、焼酎と個性派揃いの銘酒が、詳しい解説付きで並んでいるのがイイネ!です。

お品書き②
しかもガブリエルグラスや錫製の猪口など、酒器にまでのそのこだわりようは半端無いっす!

お品書き③
その割にはお値段が抑えてあるのと、また銀座では当たり前の室料やサービス料が掛からないのも嬉しいサービスです。

「先付」
手作りよせ豆富、出汁ジュレ掛け、雲丹、枝豆、花穂。
名物のよせ豆富(豆腐)は、円やかな食感と大豆本来の濃厚な味わいが楽しめ、それに寄り添うジュレや雲丹も、出しゃばることなく旨味を引き立たせており言うことなし!

「天ぷら」 がす海老2本。
福井県から直送された鮮度の良いガスエビで、いきなりクリーンナップから来るとは、よほどの自信の逸品と見て取れ、なるほど期待通りのミディアム状態で揚げてあり、しっとりホッコリ楽しめました。

所謂山陰でいうところのモサエビを指し、香ばしさとともにその野趣溢れる味わいは、間違いなく一度食べたら病みつきになりますよ(写真は頭の部分です)

季節の野菜2種。 ヤングコーン、茄子。
先ずはそのビジュアルから楽しませてくれる一品で、サクサクとどこまでも軽やかな口当たりが決め手です。

旬の魚2種。 アオリイカとキス。
心地よい食感のアオリイカと、淡泊ながら穏やかな旨味ののったキスの上品な味わいといったら、下戸に近いおやじでもお酒が進みタマリマセン!

鶏ささ身真砂射込み磯辺揚げ。
鶏のささみと明太子のコラボが、こんなにも旨いとはついぞ知らなんだ!

三陸産煮穴子。
煮てから揚げるというそのひと手間が、至高の逸品まで押し上げており、衣と身のコントラストの妙が「際」で楽しめ、今宵一番のお気に入りとなりました(できたら後一つ、二つ追加したかった)

「食事」
小柱と三つ葉の掻揚げご飯、ふり柚子、留椀
サクサクとした掻揚げご飯とお味噌汁を完食したら、お腹は満腹、心も幸せいっぱい!

「デザート」 塩キャラメルのアイス。
爽やかさな甘さが会席の幕を惜しみつつ、静かに閉じてくれました。
流石に一流店だけあって、その後もお腹に持たれることなく、もう一軒クイッと、はしごしても良いくらいでしたよ。 お蔭で顔合わせも滞りなく進み、決して忘れることのない記念日的なひと時を過ごすことができました。 ご馳走様、ありがとう。