松尾監督が投入した爆弾、
それは、「BISキャノンボール」というクラスター弾でした。
2014年、惜しまれ(?)ながら、満員の横浜アリーナで解散を迎えた、
“新生アイドル研究会”、BiS。
その解散ライブの裏側で、実は、アノ六人による、
“キャノンボール”が行われていた・・・!
アイドルを相手にキャノンボール。
まあ、正直なところ、「出来るわけ無いだろう」というのが
正しい見方なのかも知れません。
しかし、この舞台設定はあまりに絶妙でした。
それは、相手がBiSで有るが故に。
BiSとは、前述のとおり“新生アイドル研究会(Brandnew idol Sciety)”を名乗るアイドルグループ。
2011年から活動を始めた彼女たちの名が広まったのは、
ひとえに、プロデューサーである渡辺淳之介氏の過激な仕掛けが
(良くも悪くも)話題を呼んだことが大きな要因でしょうか。
さて、音楽界隈にもアイドル界隈にも大して詳しくないワタクシですが、
たまたま見ていたCSの番組でBiSの存在を知りました。
特にリーダーであり、ヨゴレ担当のプー・ルイがかなりブッコミまくっていて、
そのイカレ振りがあまりに衝撃的だったため、強く、印象に残っていました。
何だかんだで(DPG興行で)生のライブも見たことがありますし、
DDTとのコラボ興行で、リーダーのプー・ルイが福田洋と試合も行っていますし、
ボクにして見れば比較的馴染みがあり、それなりに知っているアイドルグループ。
解散が決まった後もナタリーとかで動向はチェックするようになっていましたし、
ラストアルバムも購入していましたし、最終的には、音楽専門番組での解散特集なんかも見ていた程度に“プチ研究員”と化していました。
だからこそ、この発表があった時に真っ先に思ったのは、
「何が起こるか分からない」。
実にプロレス的な、Naver say Naverの世界。
スペースシャワーTVに投下されたこの爆弾は、
テレクラキャノンボール、そして、BISの紹介もそこそこに、
驚愕の企画目標を設定します。
「アイドル相手にハメ撮りできるのか。」
「絶対に無いので、逆に、あってもいいんじゃないですか」という、
渡辺淳之介(悪徳)プロデューサーのこの一言が、
作品の向かうべき方向性を示したと言えるでしょう。
六人の監督にキャノンボールファンから向けられる眼差しは、
さながらエクスペンダブルズ。
果たして彼らは「ヤルのか、ヤらないのか」。
その不穏な空気を残したまま、
「編集が収まりきらなかったので、劇場版へ続く」
という、
松尾隊長からの伝言で、SSTV版は幕を閉じます。
さて、劇場版BISキャノンボールは
賛否の大きく分かれる作品となりました。
個人的にもこの作品こそが、最も語る要素の多い、
考察に値する象徴的作品だったように思います。
「キャノンボール」という舞台装置の引き起こすもの。
ボクはこれを作品の代表的コピーと言える
「アイドルvsAV監督」から
読み解いて行きたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます