カレーです。
別に医療従事者であるとかってわけでもないんですが、
お仕事柄関わりのある病院のキャンセル待ち要員というかたちで、
この段階ではありますが、ワクチンを接種する機会をいただきました。
本音を言えば、ヤンキースタジアムで接種して
そのかわりシーズンで使えるチケットを頂く、
みたいな特典があるところで射ちたかった…
というか、ヤンキースタジアムで射ちたかったんですが、
まあでも一般市民の割に早く射てる機会があるなら
早目に射つに越したことはないというか。
単純に。
“射ったらどうなるんだろう”
というシンプルな好奇心のみで、のこのこ接種しに行くことにしました。
この“キャンセル待ち”については希望者のみの選択制ですので、
射たないという選択肢ももちろんあります。
ともすればRNA系ワクチンはまだ経年では人体にどのような影響を与えるか、
という投与実績もないので、“リスクを考えたら射てない”という判断も
もちろんあり得ることだと思います。
また、リスクを判断するためにもう少し時間をかけて考える、
というのもまた、選択の一つとしてあり得るだろうと思います。
あるいは、これらの緊急開発されたワクチンが、
人類に甚大な損害を与える可能性を考慮して…
なのかはわかりませんが、その可能性にある意味“賭ける”人たちも
なんとなーく、いそうな気はします。
9割が免疫を獲得すれば集団免疫は確保できるわけで、
ワクチンを接種しない残り1割になれば、
まあ、自身はある意味“クリーン”なままですから、
そのクリーンであることが価値になる…
という可能性に賭けるギャンブラー。
それもまた一つの選択といえば選択。
いずれにせよ、自分で考えて、自分で決めることが
とても重要なんだろうと思いますので、
メリットデメリットやリスクや信念や直感その他を駆使して、
それぞれの選択をするのがよろしいかと思います。
私は、好奇心に身を委ねた。
あと、選択に際しては相応に情報はざっとでも目を通すといいと思います。
個人的には日経のまとめがキレイで見やすくてオススメ。
まあそれでもやっぱりヤンキースタジアムでワクチン射ちたい人生でした。
さて、
6月某日。
仕事の上での“ワクチン休暇”の書類上での処理に
色々と文句を言われたので文句を言い返すという不愉快なイベントを終え、
指定された診療所に向かいます。
14:30
ワクチン接種を受ける診療所着。
体温を計り問診票と同意書に必要事項を記入。
インフルエンザワクチンと同じですね。
14:40
医師の問診を終え、ワクチン接種。
半袖のYシャツ着ていきましたが、
早々に脱ぐよう指示されました。
射つ位置は半袖の袖口より10cmくらい上で、
腕まくりしてもかかるぐらいの場所。
袖のないインナーが無難でしょうね。
注射そのものはまるで痛くありませんでした。
インフルエンザの場合は「その年の出来」で
痛みに当たり外れがあるとかなんとからしいです。
ボジョレーヌーボーのようだ。
一応医師から副反応について説明があり、
腕の痛み等がでる場合があること、
アナフィラキシーの対応のため15分程度様子を見ること、
その他お風呂は入ってオッケー、
激しい運動と多量の飲酒は控えることなど、
まあこれもインフルエンザ同様の説明を受けました。
次回の日程については「こちらで受けられますか?」
という確認ののち、同意したらもう受付ですでに
3週間後の日程が押さえられていました。
医師からは「(カレー)さん若いから(副反応)強くでるかもしれないね」
と伺いまして、
その後副反応について質問したら色々教えてくれました。
が、思ったより回答が返ってきたので内容あまり覚えてない。
まあ「局所で強い反応がある」ことが、
抵抗力がついている証、
ぐらいでいいみたいでした。
実際私の他にすでにワクチンを摂取した周りの人々は、
基本的には「腕が痛い」の症状が大半を締め、
また、その症状は専ら男性。
女性でワクチン接種された方は、
翌日体調不良(発熱、吐気)が顕著でお休みされていました。
また、お医者さん(男性)のご家庭でも射たれた話をお聞きしましたが、
ご自身は腕が痛い程度、奥さんは翌日目眩で体調不良、
娘さんはインフルエンザのような症状と、
若い>お年を召している
女性>男性
で、副反応の顕れ方は顕著に異なる…
というお話でした。
14:55
アナフィラキシーの経過観察を終えて診療所を退出。
この時点では痛みも腫れもまだありません。
なんとなく身体の左側がザワザワして、
(おお…!?なんか身体が戦ってる…!?)
とか思いましたが、たぶん、そんな気がしただけ。
5GもつながらないしBluetoothも知覚できないし磁石にもならない。
16:00
なんとなく二の腕あたりが熱を持ってきたかな?
ぐらいに思い始めましたが、まだ具体的な異変は特にありません。
遅い昼ご飯を食べました。
プロレスキャノンボールにも登場した「大盛軒」の焼肉飯です。
美味しかった。
17:00
帰宅。
お風呂に入りましたが、腕に腫れも何もなく未だに異変なし。
腕がほんのり重いかなくらい。
インフルエンザワクチンのときだと
腕が赤く腫れ上がるんですけれども、
大分反応の仕方が違うんですかね?
色の変化もありません。
先ほどお昼ごはんを食べたばかりでしたが、
“明日左腕が動かないかもしれない!”
と、
慌てて夕飯を作って食べました。
明日分まで作ったはずでしたが一食で食べきってしまった。
明日どうしよう。
19:30
寝落ち。
起きても腕の外見上に変化はありませんでしたが、
腕の“重さ”はちょっとバージョンアップ。
軽度の筋肉痛くらいの感じで、肩口くらいまで腕を上げると少し
鈍く痛みがあるようなないような、くらい。
同僚の皆様が「腕が上がらない」とか、
すでに一回目の接種を終えてる両親が「腕が痛くなった」とか仰ってるなか、
むしろこの反応の少なさは、
“本当に接種できてるんだろうか…?”
という奇妙な方向性の不安を覚えます。
むしろこのくらいの反応がピークであって欲しくない。
副反応でもっと都合よく休みたい(本心)。
22:30
プロレス関係の配信を見終えましたが、
身体症状に変化なし。
少し左手が痺れる気がするのはむしろ寝相の問題な気がする。
あと副反応の強弱についてググったら、
ワクチンの効果とは関係ないという自分に都合の良い直近の記事がでてきたので、
まあもうそう思うことにしました。
ここまで変化がないとなると、もう、
翌朝起きたときの感想を記録すればそれで終了でいい気がする。
7:00
起床。
腕の張りはほんのり強くなったかもしれないけれど、
至って健康。肩も上がる。
2回目のほうが副反応の生じる打率、及び長打率(重さ)が
上がるとの専らのアレなので、レポートを次回に続く形とすることにしました。
次回は7月。
なんか色々、遠征したその帰路で。
〜三週間後〜
ということで7月某日、二回目のワクチン接種日となりました。
本日までに聞いた2回目の副反応についてのリアクションは、
9/10で翌日バッチリ体調不良。
打率.900はバリー・ボンズもびっくりです。
逃れたのは、今年90になる祖母だけ。
まあ間違いなく何かは起こると思っていいでしょう。
ということで、
午前中はテレワークだったのでやらなきゃいけないことをガシガシおえて、
10時から2時間ほど会議に出て洗濯を終え洗い物を終え、
いざ2度目のワクチン接種へ。
14:00
またも途中で大盛軒によって先にお昼ごはん。
卵とか木耳とか入った謎のご飯おいしかったです。
14:45
予定の時間より早くついたので、
近くのドラッグストアで痛み止めを物色。
厚労省が副反応の際の使用薬品について
3種類認めていて、
イブプロフェン、アセトアミノフェン、ロキソプロフェン…
商品名で言えばEVEとかロキソニンとかですね。
ただまあどちらもうちにはないので、
薬局で物色。
バファリンなら汎用性あるからいいかなと思って手に取りましたが、
バファリン、色々あるんですね。
普段薬を飲まないのでまるで違いがわかりませんが、
人生で一番お馴染みだったバファリンA錠と、
バファリンプレミアムではお値段に2倍の差がございます。
お値段の差に尻込みする貧乏性(ケチ)人類たるワタクシ、
しかし裏返して成分表示を見ると、
プレミアムにはイブプロフェン、アセトアミノフェンが入ってますが、
A錠(ライト、その他の商品も)には両成分が入っていませんでした。
グヌヌと思いつつも、ここはお上の言いつけに従いまして、
バファリンプレミアムを購入、接種場所の診療所に向かいました。
14:55
診療所着。
前回との違いといえば、自治体から私の手元にクーポンが届いていたこと。
前回接種から5日後くらいには届いていたので、
実は急がなくても7月中には接種を終えられていた、という。
まあでもそれはそれとして、
診療所の窓口に前回の接種記録と、新たに届いたクーポンを提示して、
接種記録としてひとまとめにしていただきました。
今後ワクチンパスポートなんてものが世に出回る際は、
これがその証明書類になるんだとか。
うわぁ…
…無くしそう。
15:25
お医者さんに呼ばれてワクチン接種。
イスに座りながら脱ぎ捨てたポロシャツを荷物カゴに置いたら
補助の看護師さんに「腕!?長ッ!?」と驚かれました。
来世はシジマールを目指します。
2回目の接種は1回目より副反応が強く出る傾向にあることなどなどの
注意事項の説明を医師から受けます。
抗体ができるのに2〜3週間かかるそうで、
いわゆるオリンピック休暇の連休明けまでは油断しないようにとの
ご注意を賜りました。
大丈夫です。その日働いてます。
15:45
接種から15分経過。
なんとなく左半身に“ウイルスと戦ってる感”のある
ほんのりとしたザワめきを前回以上に感じましたが、
たぶん気のせい。
身体症状は何も現れなかったので、
看護師さんに「ゆっくりゆっくりお帰りください」とお声がけいただきながら
診療所をあとにしました。
16:15
そういえばこの日の休み(ワクチン休暇)、
“ワクチン接種時間のみ”しか適用されない残酷ルールだったため、
仕事はしなくちゃいけないことを(15分遅れで)気づき、
急遽コメダ珈琲に入店。
豆乳アイスコーヒーを啜りながら、
隣で何故か夜のお仕事の面接が行われていて全く集中できません。
17:45
接種から2時間経過。
異常なし。
接種した人片っ端からヒアリングをして、
“射った当日は比較的大したことない”という意見が多かったので、
何か身体症状が出たらやめようと思っていましたが、
体温も正常で何も症状はなし。
この分なら保ちそうなので、この日のチケットを持っていたプロレス会場へ。
…大体このあたりでいつ射ったのかはわかってしまいそうですが、
こちらの観戦日程とか(あたりまえだが)関係なく
ワクチン接種の日程は決まってしまったわけですが、
しかし、この日の大会をただ諦める訳にも行かなかった私。
往生際悪く、実際の当日の自分の体調と相談、
という予定でいました。
…まあ、というわけで、運良く。
行けた。
よし。
21:00
プロレス会場をあとにしまして、
このあたりで登場、副反応。
とはいえ左腕上部に少し張りを感じるかな、程度で、
1回目の接種のときの経過とあまり変わらない印象。
ただ、周りの人の副反応では
“痛くて眠れなかった”
“朝起きて少しして急に熱が出た”
などなど、どうやら反応の“出方”にも
油断ならないようでしたので…
とりあえず腕の動くうちに翌日食べる鍋を錬成、
そして翌朝もう休むつもり満々のメールも先に作っておきます。
そんなこんな写真の取込みもままならないうちに、
枕元にバファリンプレミアムをおいてスイカバー(主食)を齧り、
たぶん23:00くらいに意識を手放しました。
翌日6:00
起床。
大谷翔平がヒットを打ちました。
左腕の痛み…というか鈍さが増して、
60°くらいまでしか開けない感じ。
左半身を中心に膝や手首の関節にも“熱さ”を感じ、
右肩あたりにも張りを覚えるなど、
ちょっと風邪の初期症状のような雰囲気を感じました。
熱は平熱よりちょい高いくらいですが、
夏場になると0.5°Cくらい体温上がるので、
たぶんそれ。
まあでも、大丈夫と思って出勤した人が
その日のうちに体調を悪化させた様子も見てきたので、
もうさっさと休みのメールは入れることにしました。
8:00
左腕は45°くらいしか上がらない。
大谷翔平がホームランを打ちました。
今思い返すと、ここが副反応のピークでしたね。
節々の熱さ鈍さがあったので、
前日にグラグラ錬成した鍋を食べてすぐ寝て、
とりあえず時間が経過しても症状が悪化しないことを祈りました。
12:00
左腕が90°までなんとか上がる。
どうやらここで、峠は越えたようです。
最も上司はここから15:00くらいの時間で悪化したので、
やっぱり無理をしないで体調の様子を見続けることが
結局一番いいのかなというのが、
最終的な感想になりました。
というわけで、
結論からいえば私はあまり強い副反応は出ませんでした。
ただ、すでにもう多くの知見が蓄積されていますし、
身の回りにすでに接種を済ませている人がそこそこいたので、
なんというか“正しく恐れる”ことはできていたのかな…という気でいます。
まあ“正しさ”とはなんぞやと問われればぐうの音もでませんが。
ワクチンを接種することがまた正しいのかどうかと問われれば、
前述の通り、ただの選択の一つに過ぎないわけですが、
現実には“元の生活”…とまでは言わないまでも、
自分たちが守りたかったり、維持したかったりしたものを、
支えることができるような生活に戻るためには、
国民どころか、全人類レベルで一定割合以上の抗体が必要なことは、
望まざることであろうが、それは変わりようのない事実です。
別にこの経過報告が、その“選択”の一助になるなんて、
そんな大それたことは言いませんし、そもそも言えません。
ただここにあるのは、
“私はこう選んだ”という、事実の記録。
そして、それを面白がろうとした、
私の私による私のための備忘録。
もしかしたら今後定期的に接種するかもしれないときのために、
とりあえずまずこれだけは守りましょう。
“2回目の翌日は休め”。
以上、報告でございました。