カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

imprinting

2021-09-24 13:00:00 | スポーツその他
カレーです。

“最初に見たもの”というか、いわゆる“刷り込み”というものなのか、
とにかく、初めての出来事というのは、
個人的には大変強烈に記憶に刻まれているもので。

つい1ヶ月前に(当たり前だが)初めて35歳になった私ですが、
やっぱり当たり前のように、たくさんの初めてを重ねて今日まで過ごしてきました。

で、とかく強烈に記憶に刻まれた無数の刷り込みは、
やがて自身の中では、ある種の愛着というか親愛というか、
とてもとても、特別なものであり続けていて…

…ちょっとあれですね。

35歳の野郎が述べるには気恥ずかしい以上に、
端から見ると若干気持ち悪くも見える物言いになりましたね。

でも仕方ない。

その新鮮な感動は、私の中では、特別であり続けました。

何の話かといえばもちろんプロレスのお話。

今週末9.25に控えました、
ガンバレ☆プロレス、後楽園ホール大会について。

…あと余談ですが、
たぶん、1ヶ月以内くらいに似たような書き出しで、
別の感想文を書くことになると思います。



かれこれ実に5度目となるガンバレ☆プロレス後楽園ホール大会、
これまで紆余曲折あった同団体におけるビッグマッチにおいて、
珍しく休日昼間という時間帯であることもあってか、
これまでにない順調なチケットの売れ行きという話を
どこかで耳にしました。

同大会でおそらくメインで行われるであろうカードが、
団体代表である、大家健デビュー20周年記念試合、

大家健&木高イサミvsHARASHIMA&真霜拳號。

…この組合せのカード自体が行われるのはおそらくは初めてなんだと思いますが、
私にとっては、なんというか、
たくさんの“刷り込み”に満ちたカードとなっており、
得も言われぬ感情を喚起させられています。



往々にしてプロレスファンの皆様には、
それぞれがそれぞれに、おそらくは“プロレス遍歴”なるものがお有りかと思います。

プロレス会場に定期的に足を運ぶようになってまだ10年とか11年の私ですが、
プロレスそのものに一番最初に明確に興味を持ったのは、
2003年のことになるかと思います。

深夜に放映されていたフジテレビのスマックダウン中継で、
確かエディ・ゲレロvsマット・ハーディー戦を目の当たりにしたのが、
“面白い”と思ってプロレスを見た原初体験になるように思います。
(そしてそこでDDTという団体の名前と、高木三四郎の名前を知る)

そこからの沼への浸かり様を時系列順に文字にしてみたところ、
どうやら文字数足りなくなりそうなので割愛しますが…

WWEにどっぷりハマった私は、
元WWE選手が度々来日していた全日本プロレス中継をたまたまテレビで見つけ、
そこから日本のプロレスにも少しずつ興味を持つようになりました。
(川田さんとかR.O.Dとか好きでした)

やがてケーブルテレビと契約し、
中継を視聴できるようになりますが、
その時同時に加入したGAORA、Sky-Aなんかでも
プロレスの中継が放映されているのをみつけ、
大阪プロレス中継でのディック東郷vsマグニチュード岸和田戦や、
当時“スーパー・ドルフィン”だったHUBさんの試合を見てみたり、
あるいはGAORAにチャンネルを合わせたときに、
全日本プロレス中継にも出ていたTAKAみちのくが実は団体を持っていることを知ったり。

そしてそこで見た試合が…ハンサムJOEvs真霜拳號だったりしました。



で、
さらに時間をすっ飛ばして2009年、
両国大会進出を決めたDDTについて興味を持った私は、
概ね10ヶ月くらいその動向を(週プロモバイルとかで)注視し知識を蓄え、
2010年になってまず訪れたミツボシカレーで、
ケニー・オメガ&中澤マイケル両氏と遭遇します。

ただカレーを食べに来ただけだったのに。

で、そこで興味のトリガーがさらに引かれることになって、
2010年2月に、DDTプロレスを初めて、現地観戦。

WWE日本公演をしょっちゅう観に行っていた私ですが、
日本のプロレス団体に足を運ぶのは(学生プロレスを除いて)初めてでした。

で、
その日盛りだくさんだったカードの中で特に目当てだったのが、

飯伏幸太&ケニー・オメガvsHARASHIMA&真霜拳號

というカードでした。



飯伏幸太&ケニー・オメガの“ゴールデン☆ラヴァーズ”はもちろん
今となっては伝説的なタッグとなりますが、
2010年当時ももちろん話題で、“ゴールデンシャワー”の衝撃は、
様々な(権利的に合法&違法含む)メディアで繰り返し伝えられており、
「ゴールデンシャワーが見られるかもしれない」というのが
まずこの興行に行く際の“引き”だったわけですね。

で、もちろん私はこの時点で10ヶ月くらいDDTについて勉強済でした。
だからHARASHIMAさんが2代前のチャンピオンであることは理解していたし、
しかもそこに、GAORAでよく見ていた真霜拳號がいる。
わからないなりに、いい試合になりそうだ、ということを理解していました。

実際、初めて試合を目の当たりにして思ったのは…
HARASHIMA&真霜拳號の、想像を遥かに超えた強さでした。

私の事前の知識は週プロと動画を基にしていたわけですが、
その事前学習とは、明らかに、“音”が違う。
人をコロ…いや、倒す…いや、斃すための、攻撃の音。

トップロープを超えてギロチンを叩き込みながら
激しく場外に落下しながら、
「鍛えてるから大丈夫さーーっ!!」
と明るく爽やかに、力強く叫ぶ、DDTのエース。

ゴールデン☆ラヴァーズの二人を向こうに回して蹴り負けることなく、
金色に染めた髪をなびかせ、不敵に笑みを浮かべながら、
二人をまとめて無道に捕らえる侍。

私にとっての“刷り込み”から早もう11年半が経過します。

しかしそれでいてなお、その鮮烈な印象は、
今も鮮やかなままに記憶に刻まれています。



…ちなみに、大家さん(当時売店部長)はもちろん、売店にいた。

(あ、本当に売店に大家さんがいる!と感動したり、
翌月以降DDTで超大活躍を見せますが、ここでは割愛します)



さて、鮮やかに刻まれた記憶から、
恐ろしいことに、もうすぐ干支が一回り。

その後DDTにハマりユニオンにハマりガンプロにハマり
(いずれの場所にも大家さんがいてもちろん目当てでしたが、ここでは割愛)、
5年ぐらい過ぎたときに、その好きだったユニオンがなくなり、
諸々あってさらに気が触れたように様々な団体に足を運び。

なんだかんだいいながらも、
私はまだ、プロレスを見続けています。

ガンプロを、そしてBASARAを楽しく見ている私にとって、
大家健&木高イサミは、あの日のゴールデン☆ラヴァーズ。

そして、対角には11年前に初めてのDDT、
初めての後楽園ホールでみた、二人がいる。

この試合は、大家健のデビュー20周年記念試合。

そして見ている私にとっては、あの日の後楽園から続く、現在。

あの日の衝撃をもう一度。

そしてまた一つ重ねる、鮮烈な経験を楽しみに待つ、
9.25 後楽園ホール。



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