カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

¡Hasta la vista!

2018-02-27 00:00:00 | スポーツその他
2016年4月。

春日部。

この日は、日本のプロレスファンにとって実に重要な日でした。

といっても大きなプロレスイベントがあるとか、
何かの誰かの記念日である、という訳ではなく、
テーマは海の向こう側。

WWE-NXTにおける、中邑真輔、デビューの日。

折しも日本語版WWEネットワークもすっかり馴染んできた頃、
プロレスファンたちは、今か今かとその勇姿を待ち望んだことと想像します。

その日、私はしかし、春日部にいました。
理由は一つ、“清水愛、東京女子プロレス卒業”興行を観るため。

観たいものが複数あっても、身体は1つ。
ちょうど興行の開始時間頃に、
“NXT Take Over”もあるため、どの時間まで見れるかはわかりませんが、
手元のスマートフォンで大会の模様を眺めながら、
はるばる春日部まで向かったのでした。

会場でファンクラブ優先入場の手続きを終え、
席についてスマートフォンにかじりつく私。
と。
“あ!やってるね!観せて観せて!”
陽気に声をかけ、スッと隣に座る男性が一人。
当時DNA所属のチリ出身プロレスラー・ワンチューロと、
何故か一緒にNXTを観戦することに・・・!? 

なんでも、開場前の段階では会場の大スクリーンで
スタッフ皆でNXTを見ていたらしく、
「もー、せっかくだから会場で映せばいいのに。みんな見たいと思うよ?」
うん、
権利的に、ちょっとダメかな?

ということでオーディオコメンタリーというか、
プロの解説(というか歓声)付きでのNXT観戦、
オースチン・エイリーズvsバロン・コービンの試合を眺めながら、

私「なんかいまいちエイリーズ乗り切れないねー」
チュロさん「コービン大きいから技やりにくいかも。」
私「コービンどう?」
チュロさん「あんま好きじゃないー」
私「わかるー」

というザ・雑談をしながらオースチン・エイリーズのNXTデビュー戦勝利を見届け、
とうとうメイン。

中邑真輔vsサミ・ゼイン!

と、ワンチューロの席(ではない)に本来座る予定だった方が
入場されていらっしゃいましたが、
“ちょうど見たかったので!”と言って下さり、
三人でメインを観戦することに。

私「どっち(勝つ)かな?」
ワンチューロ「中邑さんもサミ・ゼインも凄いけど、んー・・・中邑さんかな?」
私「ゼインはDDT来てたよね。その時に会ったりした?」
ワンチューロ「その時ちょうど私いなかった。見たかった。」

という雑談をしながら、女子プロレス会場の西側最前列で
熱い試合展開に釘付けになる観客二人とプロレスラー一人。

開始時間ギリギリに中邑真輔がキンシャサを決め、
見事な勝利を上げたところで、ワンチューロは「ありがとう!」と
持ち場であるセコンド業務に戻り、
一緒に見ていた方と、こんなことあるんですねぇ…と、
プロレスラーと一緒にプロレスを映像観戦する不思議な体験を
面白がっていました。

この事が“プロレスを見る自分”に与えた影響ってそこそこあって、
まず、この日の体験から、他のプロレスファンの方と接触する機会が少しばかり増えたこと。
今も基本的に誰にも極力迷惑を掛けないよう、
余分なことはせずジッとしていることをおおよその行動指針にしてますが、
ほんのわずかに、ご挨拶交わしたりする範囲が広がったり。

あとは、選手の売店に行く機会も増えました。
選手は私にとって友達ではなく、言葉を借りれば“スーパースター”なので、
めっちゃ緊張するし、その距離感は変わりません。
ただそれと、応援していることを本人に伝えることは、
また話が別だな、という解釈が加わりました。
(あとは財布との相談。)

以降、ワンチューロと直接接する機会があまり多くはありませんでしたが、
ディエゴとリングネームを変えてからも、
勝手に“同志”と思いながら、遠巻きに心の中で応援していました。



12.24、ディエゴはDDTプロレスでの活動を卒業。
直後のDAMNATION不法集会ですぐさまワンチューロとして登場し、
師匠・ディック東郷とのタッグを組んだり、
2ヶ月程アジア界隈を転々としていたようですが、
今月、ついに日本を離れ、故郷のチリへと帰国した様子です。

この先彼の存在をどのような形で知ることができるかはわかりません。
中澤(マイケル)さんみたいにタイに住んでいながら
ちょくちょく顔をみるプロレスラーの方のように、意外と会える機会があるかも知れないし、
中々活躍を目にする機会は少ないかもしれない。

でも、DDTプロレスにおける外国人レスラーの活躍の土壌を作ったレスラーは、
プロレスラー生活を“旅”に例えました。
同じくプロレスラーであるワンチューロ・・・ディエゴが、“旅”を続ける限り、
きっとまた、その活躍を目にする機会があるだろうと信じています。



その日まで。

¡Hasta la vista!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿