どうも、カレーです。
プロレス会場に足繁く通い始めた頃に、
“やりすぎくらいがちょうどいい”という感性に感化されてしまったがためか、
プロレスラーは、自分たちの予想のつかない行動や、
突飛な言動をするくらいの方が好きだったりします。
例えば、仕事しながらプロレスラーとしてデビューし、
もっとプロレスに打ち込みたいがために仕事を変え、
さらにプロレスラーとして磨きをかけたいがために仕事を変え、
プロレスラーとして過ごすために仕事を辞め、
プロレス団体の経営するBARに務めるに至った某選手とか
[8.21新木場:某選手]
自分が応援している女子プロレスラーが結婚を発表したことにショックを受け、
先輩プロレスラーに本気で心配されるほど落ち込んだ挙げ句、
いざその女子プロレスラーとの直接対決が決まったら
コスプレを一切強要されていないにも関わらず(自前の)ウエディングドレスで入場し、
「結構本気で狙ってました!」と高らかに叫ぶ某選手とか。
[3.27新木場:某選手]
“気が狂ってないとプロレスラーてはない”とまでは申しませんが、
何かどこかで“タガ”が外れているくらいのほうが面白いというか。
大酒飲みとか大飯喰らいという方向性ではなく、
“なんかおかしい”という、ぶっちゃけそういうエピソードが大好物です。
さて。
8.10 北沢タウンホールにて活動休止となったDNA。
その選手たちは8.14 DDTマジ卍の中で、
「ドラフト」という形で袂を分かって行きました。
しかし、そこに欠場中のプロレスラー、神野聖人の名前が、ありませんでした。
神野聖人選手は24歳になった元DNA所属のプロレスラー。
DDTグループの興行に行った人はおそらく必ず一度は目にしているくらい、
ありとあらゆる興行にお手伝いに来ていて、
“とても気の利く若手”という印象がとても強い選手です。
怪我などの影響もあって練習生期間は2年以上となり、
リングアナウンサーとして働くことも打診されましたが、
諦めずにデビューにこぎ着けたという選手でもあります。
ガンバレ☆プロレスや東京女子プロレスに入り浸ってるうちに、
なんとなく神野選手とは顔見知り感があり、
何故か市ヶ谷駅で遭遇した時は向こうから挨拶をしていただくという
気まずい程度の遭遇頻度だったりしますが、
選手としての姿を見た機会は、現在、神野選手が脳震盪で欠場中であることもあり
それほど多くなく、会話らしい会話もしたことはなかったのですが。
ある日のBASARA宴でのこと。
この興行は自由席オール4000円の飲み放題付という、
中々採算的にはイカれた興行で楽しいのですが、
お酒が飲めない私にはお酒分のメリットが無いので、
結構カード次第で行ったり行かなかったりします。
で、いつもの通りファンクラブ入場で、ひな壇後方の座席に荷物をおいて、
すぐさまドリンクコーナーでチケットを提示し、ソフトドリンクを貰うのです。
“すいません、ソフトドリンクいただけますか?”
と、呼びかけに応じたのは神野選手。
「はい!何にしましょう。」
“えーと、じゃあコーラで。”
「わかりました!…飲まれないんですね?」
“ええ、ちょっと全然飲めなくて。”
「あー僕と一緒ですねー。」
“あ、神野選手も飲まれないんですか。下戸なんですか?”
「あーいえ、ちょっと…
中高生の頃にですね、身体鍛えるために
色んなサプリ飲み過ぎて
肝臓やられてて
(飲酒に)ドクターストップかかってまして」
…
…
…
このあと自分がどんな言葉をかわしたのか、
全く覚えてません。
ただ練習生のころからバッキバキの肉体を持つ背景について、
痛烈に素敵なエピソードとしてサクッと話しちゃった神野選手について、
“復帰したら、超応援しよう”と。
鮮烈に記憶に刻まれました。
選手との世間話をこのように人目に触れるかたちで書き留めるのは、
少し問題があるかもしれません。
しれませんが、それでも。
この一つの“やりすぎ”なエピソードだけで、
神野聖人というプロレスラーをもうとにかく応援したい。
そんなぶっ飛んだエピソードを持つ神野選手が、
リング上でもっとぶっ飛んだことをしてくれるのが見たい。
それをただ、願うがために。
ぶっ飛んだエピソードに添えて、
言葉を並べてみました。
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