風に乗れ -Winddriven Current-

ワイヤーフォックステリアのナイトさんとORIXを応援する日々
“Challenge Together @KOBE”

神出の国より海への眺望

2008-01-05 | 風景画-神戸・播磨
神戸市西区神出(かんで)。
こういうところに来ると、神戸市は広いものという実感をします。

最寄り駅となると、バスが通じている明石市のJR大久保、三木市の神鉄緑が丘、
あと神戸市営地下鉄の西神中央というところです。

今回、こちらへ来たのは、眺望のいいとこという伯父の勧めで。
西神中央や井吹の森、あるいは西明石あたりから北を望むと見える小高い山が並んで二つ。
それが、雌岡山(めっこさん)と雄岡山(おっこさん)。

参考のページです。
雄岡山と雌岡山(神戸市西区)
神出神社(神戸市西区)


で、今回訪れたのは、雌岡山。
頂上まで車でいけるのですが、多くの人が山麓に車を止めて歩いて山を登っていたようです。

頂上には、神出神社が。祀られているのは、スサノオノミコトとクシナダ姫。
祇園の神と同じ方なのでしょうか。こちらから数々の神が出でたという伝えがあるようです。




ところで。
言い伝えの中には、こんな話があるそうです。


読めばわかる話ですが、とりあえずイメージ図で説明してみたいと思います。



東に雄岡山、西に雌岡山。二人は夫婦でした。
(平安朝っぽいひな人形風で時代も全然違いますけど、ご勘弁を)



夫が遥か南西に望む、小豆島の美人神に恋心が芽生えたそうで。



そら奥さん怒りますわ。
「ようけ子供も生んだのに、あなた養ってくれるの?」



そんな引きとめもお構いなし。
「恋はノンストップなのさ。鹿に乗って小豆島へゴー!」



小豆島へ向かう途中、淡路の漁師が放った矢が・・・



あたってしまうという悲劇。
だんなと鹿は共々、海へ沈んでしまいました。
乗っていた鹿が赤い石になったということから、
その周辺を明石と呼ぶようになったんだとか。

ハッピーエンドにならないのが、日本の美学でしたっけ。

また、明石の名称の由来は、祖母によると、大久保より北に赤い鉱石をした山肌が見える箇所があるので、
ここからという説もあるようです。




奥方である雌岡山、神出神社からの眺めは・・・



車で約20kmほどは移動したはずなんですが、その遥か南東には明石海峡大橋と淡路島まではっきり見えます。
今日は海の方は霞んでいて、視程はそれほど良くはないのですが、それでもこれだけの距離が眺められるのは感動ものですね。


こちらは西神中央の街並み。

そして、


旦那に浮気されたという、小豆島方の播磨灘を望みます。
確かに、海辺に夕日があたり反射する光には、美しい女性に心が揺らぐという気持ちが生まれるのも
わからないでもない気がします。


また、東に振り返れば・・・


今も愛した旦那が寄り添っているように思えるんですが、それは幻なのでしょうか。


ちなみに、標高は雄岡山241m、雌岡山249m。
奥さんからの方が、小豆島はよく見えたんでしょうね。
まぁすぐバレルようなことはせんこと、ですね。


また、近くには、金棒池と言われる細長い池があります。
金棒池(神戸市西区)


伝説とこの眺望の神出神社、たまに来てみるのもいいものです。



時間とお気持ちに余裕のある方は、ぜひともぽちっと1回どうぞ。


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2 コメント

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しくれさん (Kazma)
2008-01-06 23:09:59
申し遅れましたが、こちらこそ、よろしくお願いします。

神戸市は複雑な地形あり、牧場やダムや重工業港湾や小さな漁港など、いろんな顔があるもので、
市内を巡っていても飽きないと思います。
兵庫の中心という位置づけになろうと、かなり道路が発達しましたから、車があれば便利なんですけどね。

こちらも他にもいろいろ紹介できればと思います。
ぜひまた神戸にも遊びにきてみてください。
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遅れましたが (しくれてぃずむ)
2008-01-06 22:24:22
今年もよろしくお願いします。

神戸市は何度も行ってるのですが、自分の知らないところがまだまだあるなあと思いつつ、読んでます。

10年以上前に須磨浦公園で初日の出見たことありますが、機会があればまた行ってみたいです。
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