昨日にて拙者,個人的用件より急きょ観戦を中止と候成り,今宵は西軍の援軍となるべく大坂の館観覧席へ。
開門前より球場入りするでござるのは久方ぶりしからばあり申した。
拙者,いつもより気合を入れ,武士になりきったつもりで応援に努めたのでござる。
というわけで,本日も外来語の使用は禁句なのでござる。
先発選手発表の映像(前日のものであるが)。
なかなか引き締まった映像にて見ごたえがあり申したぞよ。
東軍の戦陣も対等に映像化しところが見事でござる。
試合前の漫談は何時もなら行き当たりばったりにてだらだらと申していたであろうが,
本日は随分良かったでござるな。相当事前打ち合わせしたことであろう。
真田幸村率いる西軍の援軍も気合は入っておりましたぞ。
本催しに合わせ,戦国風甘味食も期間限定発売されておった。
東西混成の九の一の舞。いと美しなり。
されば,東軍の援軍として上総の国より鴎および九の一達が大坂に参られておった。
また,遥か外来,墺太利の国より参った童合唱団,国歌斉唱を歌ったのでござる。
童合唱団員達,先発選手達とともに合戦場へ出向き,白球を受け取り,いと嬉しなり。
後藤光尊も笑顔なり。
檻軍先発投手は弐年ぶりに先発を務める小松。
ここ四年間,不調と疲労骨折等の故障が重なり,今や二軍生活が長引いて参ったが,
先週の所沢での西武戦にて弐年ぶりの勝利を掴み,先発へ這い上がってきた苦労人。
この日の先発選手発表においても,一人だけ兜を被った映像ではなかった程,戦力構想から外られていたでござる。
然し,かつての新人王時代の面影を思ゐ出しめる風貌,
変化球と直球の緩急をつけた配球,さらには好球域の隅を突く丁寧な投球術にて三振と凡打の山を築いたで候。
また守備陣におかれしも,中堅手中村一生が滑り込み捕球にて投手小松を援護。
中村一生も中日を戦力外になり地獄から這い上がってきた一人。
ぜひ小松を援護したかったでござろう。
小松,黙々たり魂を込められた白球を伊藤へ投げ込む。
こちらは真田幸村と徳川家康の後方回転跳びも披露なり。
しかし四回表にて,前打席は三振を奪った大村三郎に高めの直球を左翼席へ運ばれ,先制点許したり。
(西軍 零-壱 東軍)
西軍攻撃陣は東軍先発の吉見を打ちあぐねておったが,ここにて引き下がるわけにはいかず。
混沌する戦場となる四回裏,二死から竹原が反撃の狼煙となる右翼前安打を放って出塁。
続く中村一生,左中間を破る二塁打を放ちたり。
投球と同時に走塁開始していた竹原,一気に三塁を回り本塁へ生還す。
これにて同点なり。歓喜沸く右翼席。(西軍 壱-壱 東軍)
中村,本日攻守にわたる活躍ぶりなり。今まにて,上手くいかのうことも多かった手筈なれど,
今宵くらいは野球に手応えを感じておるのではござらぬか。
五回表の東軍の攻撃にて,福浦に安打を許した後,里崎の投手前に転がった打球を小松は捕球できず併殺を奪えずに苦境に陥る。
然し,ここは今までの苦労を水に流すことはできず,清田を中堅手への飛球に抑え,自らの力で断ち切ることに成功す。
本年,先発投手としてでなく,二軍におかれしは救援あるいは抑えとして,一軍におかれしも敗戦処理しか役割がなかった小松,
五回投げきり,先発投手としての力を見せ付けた所業にて在らせられる。
それでも戦国の世界は甘きものにあらず。
六回表,岡田を左翼前安打の後,井口の投手前への打球を処理してきれず進塁を許す失敗を犯す。
主将・後藤からも恐らく「守ってやるから手を出すな。打者に集中せよ」との声を掛けられるも,
続く大村三郎へは四球を与え,好調の角中を迎えたところで無念にも降板する。
職業野球人にてあれば,この結果にて良かったと思ってはいかん。此れよりとも稼ぎ続けるのしからば,この悔しさを忘らるるな。
この表情は抑えられる自信があったからこそできる。次こそ真価を発揮し,かつての力を世に見せろ。
観覧席,かつての小松の姿、幻ではござらぬことを判とはゐるより。
其れ判るよりこそ,控え席へ下る際にて観覧席より大きな拍手,沸き起こりし。
小松の敗戦を避けるべく吉野に交代なれども,壱球にて角中に仕留めらる,勝ち越し点献上す。(西軍 壱-弐 東軍)
吉野への選択は間違いでなく,好機にて好調の角中に巡り合う東軍の力,勝りし。
勢い付く左翼席東軍応援席。然し,西軍参番手の香月が好救援にて東軍の追加点を許さず。
幸運の七回裏攻撃前,鮮やかな赤で染め上げる一塁側観覧席。
しかし,東軍救援投手陣を前に,反撃の隙を奪えず。
逆に東軍には平野の砦も突破され,いよいよ西軍は窮地に。
敗戦濃厚となった九回裏二死,暴君竜の登場を見届けるのみで,反撃できぬまま試合終了。
試合後,めがすとっぱー及び,すとろびーずの音楽鑑賞を楽しみにしてござったものの,
とてつもない豪雨にて急きょ中止に相成り。無念なり・・・。
西軍 壱 - 四 東軍
ということで,夏の陣最終戦は西軍敗れたり。この三連戦は1勝1敗1分でした。
今の状態なら御の字ってところですから,イベントの効力があったってところでしょうか。
この10連戦は,結局3勝4敗3分。3分けを勝てれば6勝4敗でしたが,負ければ3勝7敗となるところでした。
敗戦には原因があるとはいうものの,多くの要因が複雑に関係していて何が正しいのかわからないというのが正直なところ。
平野が打たれたのは平野自身の力が落ちたのか,伊藤のリードが悪いのか,コーチの教え方が悪いのか,
それならオリックスをクビになり楽天へ移籍した三輪隆バッテリーコーチの方が現オリの山田コーチより良いのか。
悔しい思いを持ち続けることが正しいのか,勢いに乗った成功例を思い続けるべきなのか。
若手は不振に陥っても使い続けるべきなのか,それとも調子のいいときに使うことで自信を付けさせるべきなのか。
まだまだ戦いは続き,その答えは日々変わる中で模索しなきゃいけないってことでしょうね。
恒例の夏の陣イベントは,複雑な歴史を持つオリックスファンが1色になって応援する滅多にない機会でした。
このスタンドの色がオリックスを応援している証拠であり,いつもビジターながら圧倒される黒一色のマリサポに
今日ばかりは対等に勝負できたものと思います。
にほんブログ村
お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
開門前より球場入りするでござるのは久方ぶりしからばあり申した。
拙者,いつもより気合を入れ,武士になりきったつもりで応援に努めたのでござる。
というわけで,本日も外来語の使用は禁句なのでござる。
先発選手発表の映像(前日のものであるが)。
なかなか引き締まった映像にて見ごたえがあり申したぞよ。
東軍の戦陣も対等に映像化しところが見事でござる。
試合前の漫談は何時もなら行き当たりばったりにてだらだらと申していたであろうが,
本日は随分良かったでござるな。相当事前打ち合わせしたことであろう。
真田幸村率いる西軍の援軍も気合は入っておりましたぞ。
本催しに合わせ,戦国風甘味食も期間限定発売されておった。
東西混成の九の一の舞。いと美しなり。
されば,東軍の援軍として上総の国より鴎および九の一達が大坂に参られておった。
また,遥か外来,墺太利の国より参った童合唱団,国歌斉唱を歌ったのでござる。
童合唱団員達,先発選手達とともに合戦場へ出向き,白球を受け取り,いと嬉しなり。
後藤光尊も笑顔なり。
檻軍先発投手は弐年ぶりに先発を務める小松。
ここ四年間,不調と疲労骨折等の故障が重なり,今や二軍生活が長引いて参ったが,
先週の所沢での西武戦にて弐年ぶりの勝利を掴み,先発へ這い上がってきた苦労人。
この日の先発選手発表においても,一人だけ兜を被った映像ではなかった程,戦力構想から外られていたでござる。
然し,かつての新人王時代の面影を思ゐ出しめる風貌,
変化球と直球の緩急をつけた配球,さらには好球域の隅を突く丁寧な投球術にて三振と凡打の山を築いたで候。
また守備陣におかれしも,中堅手中村一生が滑り込み捕球にて投手小松を援護。
中村一生も中日を戦力外になり地獄から這い上がってきた一人。
ぜひ小松を援護したかったでござろう。
小松,黙々たり魂を込められた白球を伊藤へ投げ込む。
こちらは真田幸村と徳川家康の後方回転跳びも披露なり。
しかし四回表にて,前打席は三振を奪った大村三郎に高めの直球を左翼席へ運ばれ,先制点許したり。
(西軍 零-壱 東軍)
西軍攻撃陣は東軍先発の吉見を打ちあぐねておったが,ここにて引き下がるわけにはいかず。
混沌する戦場となる四回裏,二死から竹原が反撃の狼煙となる右翼前安打を放って出塁。
続く中村一生,左中間を破る二塁打を放ちたり。
投球と同時に走塁開始していた竹原,一気に三塁を回り本塁へ生還す。
これにて同点なり。歓喜沸く右翼席。(西軍 壱-壱 東軍)
中村,本日攻守にわたる活躍ぶりなり。今まにて,上手くいかのうことも多かった手筈なれど,
今宵くらいは野球に手応えを感じておるのではござらぬか。
五回表の東軍の攻撃にて,福浦に安打を許した後,里崎の投手前に転がった打球を小松は捕球できず併殺を奪えずに苦境に陥る。
然し,ここは今までの苦労を水に流すことはできず,清田を中堅手への飛球に抑え,自らの力で断ち切ることに成功す。
本年,先発投手としてでなく,二軍におかれしは救援あるいは抑えとして,一軍におかれしも敗戦処理しか役割がなかった小松,
五回投げきり,先発投手としての力を見せ付けた所業にて在らせられる。
それでも戦国の世界は甘きものにあらず。
六回表,岡田を左翼前安打の後,井口の投手前への打球を処理してきれず進塁を許す失敗を犯す。
主将・後藤からも恐らく「守ってやるから手を出すな。打者に集中せよ」との声を掛けられるも,
続く大村三郎へは四球を与え,好調の角中を迎えたところで無念にも降板する。
職業野球人にてあれば,この結果にて良かったと思ってはいかん。此れよりとも稼ぎ続けるのしからば,この悔しさを忘らるるな。
この表情は抑えられる自信があったからこそできる。次こそ真価を発揮し,かつての力を世に見せろ。
観覧席,かつての小松の姿、幻ではござらぬことを判とはゐるより。
其れ判るよりこそ,控え席へ下る際にて観覧席より大きな拍手,沸き起こりし。
小松の敗戦を避けるべく吉野に交代なれども,壱球にて角中に仕留めらる,勝ち越し点献上す。(西軍 壱-弐 東軍)
吉野への選択は間違いでなく,好機にて好調の角中に巡り合う東軍の力,勝りし。
勢い付く左翼席東軍応援席。然し,西軍参番手の香月が好救援にて東軍の追加点を許さず。
幸運の七回裏攻撃前,鮮やかな赤で染め上げる一塁側観覧席。
しかし,東軍救援投手陣を前に,反撃の隙を奪えず。
逆に東軍には平野の砦も突破され,いよいよ西軍は窮地に。
敗戦濃厚となった九回裏二死,暴君竜の登場を見届けるのみで,反撃できぬまま試合終了。
試合後,めがすとっぱー及び,すとろびーずの音楽鑑賞を楽しみにしてござったものの,
とてつもない豪雨にて急きょ中止に相成り。無念なり・・・。
西軍 壱 - 四 東軍
ということで,夏の陣最終戦は西軍敗れたり。この三連戦は1勝1敗1分でした。
今の状態なら御の字ってところですから,イベントの効力があったってところでしょうか。
この10連戦は,結局3勝4敗3分。3分けを勝てれば6勝4敗でしたが,負ければ3勝7敗となるところでした。
敗戦には原因があるとはいうものの,多くの要因が複雑に関係していて何が正しいのかわからないというのが正直なところ。
平野が打たれたのは平野自身の力が落ちたのか,伊藤のリードが悪いのか,コーチの教え方が悪いのか,
それならオリックスをクビになり楽天へ移籍した三輪隆バッテリーコーチの方が現オリの山田コーチより良いのか。
悔しい思いを持ち続けることが正しいのか,勢いに乗った成功例を思い続けるべきなのか。
若手は不振に陥っても使い続けるべきなのか,それとも調子のいいときに使うことで自信を付けさせるべきなのか。
まだまだ戦いは続き,その答えは日々変わる中で模索しなきゃいけないってことでしょうね。
恒例の夏の陣イベントは,複雑な歴史を持つオリックスファンが1色になって応援する滅多にない機会でした。
このスタンドの色がオリックスを応援している証拠であり,いつもビジターながら圧倒される黒一色のマリサポに
今日ばかりは対等に勝負できたものと思います。
にほんブログ村
お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます