死んだ夢。

死んだ夢を見た。
止むに止まれず後先も考えずに死を選択したのだ。
死んだ後も意識があり
死んだということが分かった後
とても後悔して声を上げて泣いたことがある
それは
なぜ手を伸ばせば届いたものを抱き取らなかったのかということ
なぜそばにいる人を抱きしめなかったのかということ
その喪失感であった
後悔先に立たず
その言葉の意味は
諸行無常
現れては消えゆくものを
どのような感覚で味わうかということ
どんな人間であったか
ということ
その意味において
世界には自分しかいなかった。


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