every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

小沢健二論(仮)

2013-04-22 | Rock
Twitterのタイムラインでの"「ホルモンタンク」ってオザケンが言い出し?"という呟きに端を発した小沢健二論をまとめておきますね。


その「ホルモンタンク」発言は1997年に出演したNTV「おしゃれ関係」(司会は古舘と満里奈)でのモノですが、冒頭「小沢くんと言えば・・・」「頭いい!」「王子さま」と台本どおりのやり取りに「早そう」って差し込んだ渡辺満里奈は凄かったです。・・・言われてみれば、そうかもしれんね(´・_・`)

番組名物企画に視聴者からの質問があるんですけど「どういう部屋に住んでるんですか?」という台本どおりの展開に古舘「またまた満里奈ちゃん知ってるくせに」というやり取りがあり、お馴染みの鞄の中身チェックへと。小沢健二のリュックから出てきたのは洋書という衒学的なアイテムと共に創作ノートが。
「僕が作っているようなポップスって愛だとか恋だとかを如何にフレッシュに言うかが肝なんで、思いついたフレーズを直ぐ書きとめてるんですよ。」

ここで机をドン! と叩いて強調したいのが小沢健二は自分の音楽をポップスと規定しているところです。フリッパーズはロックだったと思うんですよ。というかコーネリアス=小山田圭吾が自分の音楽をジャンルで呼ばなければいけないとしたらロックと呼ぶと思うんですよ。それは今でも。対して小沢健二はポップスと呼ぶんだなぁと二十歳野僕は思ったのです(『我ら時』収録のMCでは「自分はこの国の大衆音楽の一部であり、それを誇りに思う」といってますね)。


閑話休題。
同じように女の子を表現する言葉も書き留めているという話の流れで
「僕、目の下がプクッとしてる女の子好きなんですよ。ホルモンタンクって読んでるんですけど。例えば満里奈ちゃんとか」

自分のバイオに”フリッパーズ"という言葉を使うのをまで禁止した人が、かつてウワサになった恋人が司会を勤める番組にワザワザでて、この発言ですから、これは演出だと思うんですよね。

何故そんな演出をしたのか? それこそが小沢健二が小沢健二たる所以だと思うのですが、改めて考えるに「音楽が好きだからこそ」(昨年のUSTでの活動休止をした理由への言及より)だと思うのですよ。件の番組に出たタイミングって「ある光」を発表して、結局出なかった「Buddy」とか「Back To Back」とかを再録したアルバムの本来のリリース・タイミングだったんで。

小沢健二 ある光


先日ナタリー代表=大山卓也氏との対談を中継したUSTでも「フリッパーズ時代とか『Life』時代の歌詞って読み返すと怖い」と言ってましたけれど、その時の歌詞って意外と本音だと思うんですよね。それが心変わりしたのが「ブギーバック」の時だったっていうのが最新のオレの小沢健二論です。

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